人工知能ライブラリTensorFlow環境構築からやってみよう
TensorFlowというライブラリをご存知でしょうか?
Googleがオープンソース化した機械学習ライブラリであり、簡単に機械学習を導入できるということで話題になっています。
今回は先ずTensorFlowの導入に関してまとめてみたいと思います。
環境構築
まずなにはともあれpythonをインストールしてみましょう。
必要なバージョンは2.7以上です。
Macの場合pythonがデフォルトでインストールされており確認した所OS X 10.11.13ですとバージョンが2.7.10でしたのでそのまま使えます。
入っていない場合は下記の手順でインストールできます。
Python.org/downloadsにアクセスしdmgファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを実行すればインストールできます。
特別な設定等はないのでnextを選んでいけばインストールできます。
この時Pathの設定などもできているのでそのまますぐに使えます。
続いてpipをインストールします。
pipとはパッケージ管理システムでnode.jsで言う所のnpmに当たります。
sudo easy_install pip
次にvirtualenvをインストールします。
virtualenvはpythonの実行環境を仮想的に提供します。
sudo pip install --upgrade virtualenv
ホーム直下のtensorflowディレクトリにvirtualenv環境を作成します。
virtualenv --system-site-packages ~/tensorflow
activateを実行しvirtualenv環境に入ります。
source ~/tensorflow/bin/activate
(tensorflow)が最初にくるようになれば成功です。
あとはTensorFlowをインストールすれば準備完了です。
pip install --upgrade https://storage.googleapis.com/tensorflow/mac/tensorflow-0.5.0-py2-none-any.whl
実際使ってみる
では実際使ってみましょう。
import tensorflow as tf
num = tf.constant(100)
print(num)
上を実行すると
Tensor("Const:0", shape=TensorShape([]), dtype=int32)
と返ってきます。
Constは定数、shapeは行列の次数、dtypeはデータのタイプ(今回は整数型です)を示します。
1行目でTensorFlowのライブラリをインポートしtfという変数として使用します。
2行目以降でtfが持つメソッドを使用しています。
これでTensorFlowを使用する準備が整いました。
まとめ
今回はTensorFlowを実際に使うにあたり環境を整えてみました。
pythonは2系と3系でライブラリの互換性がなかったりと敬遠していたのですが、環境の構築は思いの外簡単でした。
またvirtualenvを使えば2系と3系を共存させることも可能なようですので、ドンドン試していきたいと思います。
普段node.jsを主に使っていることもありpythonの実行環境を整えるのは新鮮でした。
次回は実際にチュートリアルを進め使い方を学んでいきたいと思います。
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