コピペだけ! Vue.js を最短で動かして入門しよう
AngularJS などに並ぶ JavaScript フレームワークの1つに Vue.js があります。
Vue.js はバインディングあり・軽量・低学習コスト・拡張可能な MVVMフレームワークです。
手っ取り早く理解するために、コピペで動く7つのサンプルを用意して、各サンプルに対して説明します。ブラウザとテキストエディタがあれば動きますので、入門のハードルを極力下げました。
なにはともあれ、動くサンプルを見て、最短で Vue.js を動かしてみましょう!
サンプル作成
動作は MacOS で、ブラウザは Google Chrome で確認しています。
ソースコードは、 以下の2ファイルで構成されています。
・ main.html ( HTML )
・ script.js ( JavaScript )
これらのファイル名で同じディレクトリにファイル作成し、以下のソースをコピペしてください。
↓ main.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<script src="https://unpkg.com/vue@2.4.4/dist/vue.min.js"></script>
</head>
<body>
<h1>Vue入門</h1>
<div id="sample01">
<h2>サンプル01:v-text</h2>
<p>二重中括弧で変数を囲う:{{text}}</p>
<p>属性で変数を指定する:<span v-text="text"></span></p>
</div>
<div id="sample02">
<h2>サンプル02:v-model</h2>
<input v-model="num" type="number">
<p>v-modelで指定した変数: {{num}}</p>
<p>変数に対して2を掛ける: {{num * 2}}</p>
</div>
<div id="sample03">
<h2>サンプル03:v-on</h2>
<input v-model="input" type="text">
<button v-on:click="output">入力文字列を反映</button>
<p>ボタンを押すと入力値をtext変数に代入:{{text}}</p>
</div>
<div id="sample04">
<h2>サンプル04:v-html</h2>
<div v-html="html"></div>
</div>
<div id="sample05">
<h2>サンプル05:v-show、v-if</h2>
<input type="checkbox" v-model="checked">
<p v-show="checked">v-showの属性を持つ要素</p>
<p v-if="checked">v-ifの属性を持つ要素</p>
</div>
<div id="sample06">
<h2>サンプル06:v-for</h2>
<ul>
<li v-for="item in items">{{item.content}}</li>
</ul>
<ul>
<li v-for="(item, index) in items">{{index + 1}}. {{item.content}}</li>
</ul>
</div>
<div id="sample07">
<h2>サンプル07:v-bind</h2>
<input type="radio" value="red" v-model="picked">赤色
<input type="radio" value="blue" v-model="picked">青色
<p v-bind:style="{color: picked}">サンプルテキスト</p>
</div>
<script src="script.js"></script>
</body>
</html>
↓ script.js
new Vue({
el: '#sample01',
data: {
text: 'サンプルテキスト'
}
});
new Vue({
el: '#sample02',
data: {
num: '0'
}
});
new Vue({
el: '#sample03',
data: {
input: 'サンプルテキスト',
text: ''
},
methods: {
output: function (){
this.text = this.input;
}
}
});
new Vue({
el: '#sample04',
data: {
html: '<p>サンプルHTML</p>'
}
});
new Vue({
el: '#sample05',
data: {
checked: true
}
});
new Vue({
el: '#sample06',
data: {
items: [
{ content: 'アイテムA'},
{ content: 'アイテムB'},
{ content: 'アイテムC'}
]
}
});
new Vue({
el: '#sample07',
data: {
picked: 'blue'
}
});
ファイル作成できたら、main.html のパスをブラウザのアドレスバーに入力すると、Vue.js の7つのサンプルが表示されます。
サンプル01:v-text
main.html
<p>二重中括弧で変数を囲う:{{text}}</p>
<p>属性で変数を指定する:<span v-text="text"></span></p>
script.js
new Vue({
el: '#sample01',
data: {
text: 'サンプルテキスト'
}
});
v-text のような、 追加機能はディレクティブ(日本語訳:指令)と呼ばれます。v-text のサンプルでは、script.js で定義した変数が、main.html で参照されていることがわかります。
JavaScript では、 Vue のインスタンスを生成して、オブジェクト形式で el と data を定義しています。
el は対象の要素を指定し、 data は変数定義を行います。data には、使用したい変数を自由に定義します。
ここでは、text という変数に文字列を宣言しています。
HTML では、変数を参照しています。
参照の方法は2種類あります。
・ 二重中括弧(Mustache 構文)
・ v-text 属性で、変数を指定
サンプル02:v-model
main.html
<input v-model="num" type="number">
<p>v-modelで指定した変数: {{num}}</p>
<p>変数に対して2を掛ける: {{num * 2}}</p>
script.js
new Vue({
el: '#sample02',
data: {
num: '0'
}
});
v-model は、 HTML からの変数の入力を可能にします。
サンプルでは、初期値0で数値入力可能な input 要素があります。この数値を変更すると、その下の p 要素の数値が動的に変わります。数値に対して、計算処理を html 側で定義できます。
サンプル03:v-on
main.html
<p><input v-model="input" type="text"></p>
<button v-on:click="output">入力文字列を反映</button>
<p>ボタンを押すと入力値をtext変数に代入:{{text}}</p>
script.js
new Vue({
el: '#sample03',
data: {
input: 'サンプルテキスト',
text: ''
},
methods: {
output: function (){
this.text = this.input;
}
}
});
このサンプルでは、input 要素に文字列を入力した後にボタンを押すと、その文字列が別要素で参照されます。
v-on では、click のイベント発生時に output メソッドを実行するように指定しています。メソッド定義は、Vue のインスタンスに methods として定義します。
サンプル04:v-html
main.html
<div v-html="html"></div>
script.js
new Vue({
el: '#sample04',
data: {
html: '<p>サンプルHTML</p>'
}
});
v-html は、HTML そのものを入れることができます。
v-html 属性を指定している要素の innerHTML を操作することになります。
サンプル05:v-show、v-if
main.html
<input type="checkbox" v-model="checked">
<p v-show="checked">v-showの属性を持つ要素</p>
<p v-if="checked">v-ifの属性を持つ要素</p>
script.js
new Vue({
el: '#sample05',
data: {
checked: true
}
});
v-show と v-if は、要素の表示・非表示を操作できます。チェックボックスのオン・オフで、要素が見え隠れするのがわかります。
動作の違いは、 DevTools で要素を見るとわかりますが、v-if は要素の存在自体を操作し、v-show は要素の見た目上の表示・非表示を操作します。
サンプル06:v-for
main.html
<ul>
<li v-for="item in items">{{item.content}}</li>
</ul>
<ul>
<li v-for="(item, index) in items">{{index + 1}}. {{item.content}}</li>
</ul>
script.js
new Vue({
el: '#sample06',
data: {
items: [
{ content: 'アイテムA'},
{ content: 'アイテムB'},
{ content: 'アイテムC'}
]
}
});
v-for は、HTML で foreach のような機能が使えます。script.js でオブジェクトの配列を定義し、それらを一つずつ取り出して参照できます。
取り方次第で、index を使用することもできます。
サンプル07:v-bind
main.html
<input type="radio" value="red" v-model="picked">赤色
<input type="radio" value="blue" v-model="picked">青色
<p v-bind:style="{color: picked}">サンプルテキスト</p>
script.js
new Vue({
el: '#sample07',
data: {
picked: 'blue'
}
});
このサンプルでは v-bind を使って、要素の文字色を動的に変更しています。この他にも、class や id など、v-bind は色んな使い方ができます。
v-bind が他のディレクティブと少し異なのは、class のような予約されている属性に対して使えることです。また、省略形として、「v-bind:style」は「:style」のように、コロンを付けるだけで使用することもできます。
最後に
Vue.js には、説明した機能以外にも様々な機能が含まれています。また、欲しい機能を自分で選択して拡張することも可能です。
ドキュメントも公式サイトに日本語で充実しています。
Vue.jsの公式サイト
学習コストを抑えて実装効率を上げる機能が充実しています。素晴らしいフレームワークだと思いますので、この記事を Vue.js の入門のとっかかりにしていたらければと思います。
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