Python のWebアプリフレームワーク Flask でお手軽 WebAPI 構築(前編)
Webアプリケーションも Python で!
現在 Python は主にデータ解析、機械学習の用途で大変な人気です。
Python で作られたシステムによる機械学習やデータ解析で良い結果がでた場合、次にやるべきことは「その成果を広く公開する」ですね。公開するならそれを使ったWebアプリケーションを作ってしまうのが一番です!
Webアプリケーションといえば、Ruby や、PHP で作ることができますが、それも Python でできたら素敵ですね!もちろん可能です。Python
自体はデータ分析、機械学習に特化した言語ではなく、汎用的な言語であるため、例えば、Webアプリケーションを作って動かすこともできます。
そんな言語ですから、当然 Ruby に Railsや Sinatraがあったり、PHP に Laravel や CodeIgniter があったりするように、 Python にもWebフレームワークがあります。djangoや、 Flask などが有名です。
Django は Rails のようなフルスタックと呼ばれるフレームワーク、今回ご紹介する Flask は Sinatra のように、最低限の機能だけを実装したマイクロフレームワークです。
マイクロフレームワーク
数年前、Webフレームワークは Rail に代表されるように MVCモデルを採用し、統一されたルールに基づいて作成を行えば、ある程度の規模のアプリケーションが比較的簡単に作れる。というものが主流でした。
今現在は、JSフロントエンドフレームワークの充実により、サーバが HTML のようなビューではなく、JSON 形式を返しさえすれば、フロント側で描画を行うことが以前より容易にになりました。また、データ側も、必ずしも RDB とは限らないことが多くなりました。
こういった状況の変化によって、充実した機能をもったMVCフレームワークは ActiveRecord のような機能の充実や、厳密なルールがかえって仇になり、使いづらいものになったように思います。
対して、マイクロフレームワークは、リクエストを受信し、特定のロジックに結びつける、MVCでいう Controller の機能に特化したフレームワークです。
そこ以外は自由に設定できるので、例えば、モデル部分なら NoSQL のデータベースに特化したライブラリで実装したり、 RDB なら、 SQLALchemy のような専用のORマッパを使うなど、柔軟な構成が可能です。
ビューも同様に、モダンなJSライブラリを使って、クライアントにビューの切替を任せ、サーバは JSON を返すようなシンプルな WebAPI も可能ですし、 Flask には付属として jinja2 という HTML テンプレートがついているので、それを使うこともできます。
次回は、 flask を使って簡単なアプリケーションを作ってみます。
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