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人工知能に期待する日本の若者(マイクロソフト社調査)

ポケベル、携帯電話、スマートフォン…そのアイテムから青春時代までもフラッシュバックする方もいるのではないでしょうか。
およそ30年の時を経て、私たちの生活に欠かせないものとなりました。

さらに現在は、人工知能を搭載した電子機器が増え続け、普段から何気なく人工知能を利用できる環境へと進化を続けています。
デジタル社会に生き、アプリやデジタルツールを使いこなす10代~20代の若者は、これからのテクノロジーに何を期待しているのでしょうか?
また、そのテクノロジーの発展についてどこに不安を抱いているかを見ていきます。

デジタルの未来に関する調査について

マイクロソフト社が、デジタル社会に生きるアジア地域の若年層に、デジタルの未来に関する調査を公式ブログにて発表しました。

(画像元:マイクロソフト社公式ブログより)
日本の若者が、自分たちの生活に大きな影響を与えるテクノロジーとして最も多く選ばれたのは人工知能でした。
デバイスの進化、クラウドの普及、そして膨大なデータの融合により、人工知能が私たちの生活において、大きな影響を与えつつあります。

考えられること

この調査の面白いところは、若者に絞ってアンケートを取っていることです。
例えば、1997年生まれの現在20歳の人は、物心ついた頃には携帯や液晶パネルに囲まれた生活をしているはずですので、新しいテクノロジを取り入れやすい環境にいます。
そのような環境下にいた彼らにとって、人工知能の普及は自分たちの生活に大きな影響を与えるテクノロジーとして見るのは不思議なことではありません。

人工知能が活用されるシーンは多岐にわたりますが、活用されやすいひとつに「教育現場」があげられます。
東京学芸大学と地区ルート次世代教育研究院が行った人工知能に関する意識調査によると、
「今後人工知能が担うことが増えると思う業務は」という問いにほぼ半数が「教科指導」と答えたと報告されています。

人工知能サービスに好印象を持つユーザー

世界26カ国・地域、2万6000人を対象にアクセンチュア株式会社が実施した「2017年デジタル消費者調査」によると、
AI カスタマーサービスの利点として、「いつでも利用できる(82%)」「素早くコンタクトできる(68%)」などが挙げられています。
また、62%が「AI が自分の問い合わせに対応する」という近未来的なイメージを抵抗なく受けいれ、3分の1が「スマホによる音声認識サービスに興味がある」と答えています。

テクノロジーの発展には、ユーザーが安心する環境の構築が必要

同社のアンケートでは、ポジティブな意見が多い反面、テクノロジー発展によって起こりうる問題についても若者は答えています。

  1. セキュリティとプライバシー (36%)
  2. 雇用喪失の可能性 (26%)
  3. 人間関係が無機質的になり過ぎる (23%)

個人の活動に関わるさまざまな情報がサービスの重要な要素として活用されています。
例えば、スマホのGPSから位置情報サービスを通じて取得される移動履歴や、ネットショッピングサイトの継続的な利用などは
Google 、Yahoo! などの広告や商品オススメなど、さまざまなサービスに利用されています。
一度見た商品の広告に別サイトでも表示されて追いかけられた経験をしたであろう若者にとっては、
いまやプライベートなエリアにまで入り込んだデジタル環境に身を置いているという、共通した認識があると想定できます。

急速なテクノロジーの進化が私たちの日常生活に影響を与え続ける中で、信頼できるデジタル社会の構築は絶対に無視できません。
あらゆる行動履歴が高度に情報化されつつある現代において、個人がそのプライベートの生活に過度な干渉を受けないことを保証するには、
個人の生活や行動に関わるデータを適切に取り扱う配慮が必要になってきます。

蓄積された個人の活動に関わる情報に、機械学習などのデータ解析技術の開発・研究が活発化するにつれて、
今まで認識されていた、個人の名前、生年月日、性別、住所などの「個人情報」だけが個人特定する情報であるとは言えなくなってくると考えられます。
セキュリティとプライバシーのレッドゾーンの境界線があいまいになっている点が、ネットを利用する機会の多い若者の間で、36%という数値を出している証拠と捉えられます。
セキュリティーを守りつつ、誰もが人工知能を使いこなせるものに仕上げることができるかが、テクノロジー発展のカギを握っています。

参考資料

・マイクロソフト公式ブログ
 https://news.microsoft.com/ja-jp/2017/05/09/blog-japan-youth-expect-ai/#sm.0000ga75hbalyf9tpq51pwuxbmgjc#aRXOKOep0v04krDf.97
・携帯電話の進化と歴史
 http://www.arib-emf.org/01denpa/denpa01-06.html
・アクセンチュア:2017年デジタル消費者調査
 https://www.accenture.com/jp-ja/insight-dynamic-consumers
・日本経済新聞:AIで勉強のつまずき分析 東京学芸大、指導改善へ大学院
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG14H0U_U7A510C1CR8000/