Android 8.0 Oreo や iOS 11 でスマートフォンでの人工知能はどう進化するのか
こんにちは、プロダクト開発チームの森永です。
以前の記事「次はどんなお菓子?「Android O」開発者プレビューがリリース」で紹介したAndroid 次期バージョンの開発者プレビュー公開から5ヶ月経った2017年8月21日(米国時間)、 Android 8.0 が発表されました。コードネームは大方の予想通り「Oreo」です。
一方で、Apple 側も2017年6月5日(米国時間)に iOS 11 を発表し、こちらも開発者向けサイトにてβ版が公開されています。
スマートフォンでの人工知能については、Android では「Google アシスタント」、iPhone では「Siri」といった対話システムが搭載されており既に幅広く使われていますが、当然のことながら Google、Apple ともに人工知能の研究開発は日々行われており、スマートフォンでの人工知能活用はさらに広がっていくものと思われます。
今回は Android 8.0 Oreo と iOS 11 それぞれでの人工知能関連の新機能を紹介し、今後のスマートフォン向けの人工知能がどうなっていくかを考察します。
Android 8.0 Oreo で新たに加わる人工知能関連の機能
Android 8.0 Oreo の新機能については開発者向けサイトにて具体的に紹介されています。
Android 8.0 Oreo (画像は Android 公式サイトより)
人工知能を謳った新機能については、上記サイトの機能一覧中の「共有」機能において機械学習(人工知能)を使った新機能「スマート共有」「スマートテキスト選択」が紹介されています。
「スマート共有」は、共有についての設定を学習し、コンテンツの種別ごとにどのアプリで共有することが適切かを学習し、ユーザーに提案していく機能です。例えば、同じ写真の場合でも、領収書の写真であれば経費追跡アプリ、自撮りの場合はSNS関連のアプリが提案される可能性が高くなります。今日ではSNSもいくつかありますが、ユーザーの行動を学習して適切なSNSへの投稿を促すものと思われます。
また、「スマートテキスト選択」では、テキスト部分を長押しして選択を行うと、その選択した内容に応じて適したアプリを起動するフローティングツールバーが表示されます。例えば、ユーザーがが文章内の住所部分を長押しすると、フローティングツールバー内には地図アプリを起動するボタンが表示されて簡単に選択した住所の地図を表示できるようになります。
このように、Android 8.0 Oreo では派手に変わったわけではないものの人工知能によってユーザーが使いやすくなるようにする新機能が加わったと言えます。
iOS 11 で新たに加わる人工知能関連の機能
一方で、iOS 11 では、機械学習(人工知能)を使ったアプリを開発するためのフレームワーク「Core ML」が使用可能になります。
iOS 11 (画像は iOS 公式サイトより)
これは機械学習を開発者でも利用できるようにしたものであり、これにより開発者は開発するアプリケーションへの機械学習への活用が簡単に行えるようになります。
Core ML はさらに画像認識のための「Vision」、自然言語処理のための「Foundation」、ゲーム向けの基礎的フレームワーク「GameplayKit」といったフレームワークと組み合わせることにより、様々なデータの機械学習を行うことが出来るようになります。
Core ML については Python のパッケージもダウンロードでき、実際に試した事例の記事もネット上で多数出回っております。興味のある方はダウンロードして試してみるのも良いかと思います。
このように、 iOS 11 についてはベースとなるフレームワークで人工知能を活用できるようにしたため、開発されるアプリケーション次第で人工知能の可能性が広がっていくことが期待できます。
まとめ
今回の各OSのリリースでは、人工知能については「Google アシスタント」「Siri」のような大きなインパクトの有る機能追加ではないものの、Android 8.0 Oreo では「かゆいところに手が届く」ような機能追加され、一方の iOS 11 では機械学習のフレームワークが用意されアプリ次第で大きく化ける可能性があります。
もちろん Google、Apple 両社ともに人工知能の研究開発は継続して進められていますので、今後もますます人工知能関連の機能が進化してスマートフォンが便利になっていくことが期待できます。
いずれにせよ、この秋の新OSを搭載したスマートフォンの登場が楽しみです。
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