著名な4人のコンピュータ開発者・人工知能研究者についてまとめてみた。 | SiTest (サイテスト) ブログ

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著名な4人のコンピュータ開発者・人工知能研究者についてまとめてみた。

私達のSiTestの機能開発の核とも言える人工知能の技術。
今回は「温故知新」ということで過去にコンピュータ、人工知能の開発に多大な業績を残した4人の巨人についてまとめてみました。
私達の開発するSiTestも、その起源を遡っていけば彼らの業績がその礎となっています。

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アラン・チューリング

200px-Turing_statue_Surrey(Alan Mathison Turing, 1912年6月23日 – 1954年6月7日)

現在のコンピュータにつながる電子計算機を発明した研究者は何人かいますが、アラン・チューリングもその一人です。彼はイギリスでドイツの暗号文を解読するためのコンピュータ「ボンベ」を開発しました。
映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』ではその頃のアラン・チューリングが描かれていますのでぜひ見てみてください。
彼は1936年に現在のコンピュータの元になるチューリング・マシンという概念を考え、この論文が、プログラム内蔵方式の理論的な基礎になりました。
チューリング・マシンは、計算機の機能を抽象化した仮想機械のこと。現代のコンピュータの元となった概念で、アラン・チューリングはチューリング・マシンでアルゴリズムと計算の概念を定義しプログラムの概念を史上初めて作り上げました。

ジョン・フォン・ノイマン

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(John von Neumann, 1903年12月28日 – 1957年2月8日)
”ノイマン型コンピュータ”にその名を残す、コンピュータ史上最も有名な人物の一人です。
アラン・チューリングのチューリング・マシンはあくまで理論的なもので、空想上の機械にとどまっていました。
それを現実に作れる状態まで理論を具体化し、自分名義で”プログラム内蔵方式(ストアード・プログラム方式)”を論文発表したのがノイマンです。
それ以降、現代に至るすべてのコンピュータは”ノイマン型コンピュータ”と呼ばれています。
また、ノイマンは格子状に配列されたコンピュータ群が相互に通信し問題解決していく「セル・オートマン」というモデルを考案し、機械自身が内部情報を用いて自己増殖できることを証明しました。
数学、物理学、気象学、経済学、そして兵器開発にも多大な存在感を残したノイマンは、スタンリー・キューブリックの映画『博士の異常な愛情』のストレンジラヴ博士のモデルともいわれています。

マービン・ミンスキー

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(Marvin Minsky, 1927年8月9日 – 2016年1月24日)
前述の2人がコンピュータの父であるならば、マービン・ミンスキーは、「人工知能の父」と呼ばれる存在です。
現在ダートマス会議として知られる、”The Dartmouth Summer Research Project on Artificial Intelligence” の発起人メンバー。
ダートマス会議は、当時のダートマス大学に所属していたジョン・マッカーシーをはじめとする著名な研究者によって開催され、史上初めての「人工知能」についての研究の場となりました。
この”第一回”ダートマス会議で、マービン・ミンスキーはコンピュータによる思考プロセスの概念を「人工知能(Artificial Intelligence)」と名付けたのです。
ダートマス会議後、ミンスキーの人工知能研究は本格化し、マサチューセッツ工科大学に人工知能研究所を創設、彼はその初代所長を務めました。
その後は『Perceptrons』を執筆し、脳内の神経の働きに基づいたニューラルネットワークのアイデアを発展させました。
ニューラルネットワークは現在も、画像認識や分類システムの重要点としてあり続けています。
彼は「心とは何か」という哲学的、心理学的な問題に対し思考し続け、『The Society of Mind』や『The Emotion Machine』などを出版し、心の働きに関する理論を提案しました。
ミンスキーは、SF好きであることでも有名で、『2001年宇宙の旅』では、科学アドバイザーとして参加しています。

ジョン・マッカーシー

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(John McCarthy, 1927年9月4日 – 2011年10月24日)
ジョン・マッカーシーは、マービン・ミンスキーとならぶ初期の人工知能研究の第一人者です。
1956年にダートマス大学で最初の人工知能の研究会を開催し、その提案書でこの会議の目的を「人間が抱える問題を解いたり改善するマシンの作り方の検討」とし、それを指す言葉として「人工知能; Artificial Intelligence」を選びました。
マッカーシーは今の大型コンピュータの原点となる、時分割処理(Time Sharing System, Tss)を可能にし、プログラミング言語「LISP」を開発するなどの業績を残しています。
「LISP」はすぐに人工知能研究用の言語となり、50年以上経った今も使用され続けています。
ジョン・マッカーシーの提議した問題で有名なものとして「フレーム問題」があります。
色々な例題が存在しますが、「今からしようとしていることに関係のあることがらだけ限定する」ことが、人工知能には難問であるという問題です。
(この人工知能にとっては大きな壁も、「ディープラーニング」を核としたコグニティブコンピューティングシステムなどの発展により乗り越える日が来ることが期待されています)
また彼は、当時のソ連の科学者と世界で最初のコンピュータ同士のチェス対局を実現させたりもしています。(結果は2敗2分の引き分け)

最後に

駆け足で人工知能誕生の歴史において外すことのできない4人についてまとめてみましたが、その業績、思考の地平はけして過去のものではなくはるか遠い未来を射程に収めていることにあらためて感嘆します。
今回のエントリで少しでも彼らに興味を持っていただけたなら、ぜひ彼らの著書、ビデオなどでその業績の一端に触れてみてください。