人間とコンピュータを見分ける、「チューリング・テスト」とは? | SiTest (サイテスト) ブログ

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人間とコンピュータを見分ける、「チューリング・テスト」とは?

人工知能と人工無能(無脳)は何が違うの? では、幾つかのチャットボットについてその会話ログと一緒に紹介しました。
人間との会話のように当意即妙、とまではいかず、人と人との親しみを込めたコミュニケーションには程遠いですが、そもそもこちらに会話の相手はボットだという先入観があるのもフェアではありませんでしたし、返答テキストのバリエーションや、それらしい話題のそらし方(のように受け取れる応答)で会話が成立しているように感じる瞬間もありました。

そんな、高度に進歩したチャットボットは人間と区別がつかない、という判定をするためのテストがアラン・チューリングが考案した「チューリング・テスト」です。

チューリング・テストとは

チューリング・テストとは、コンピュータ開発の父、アラン・チューリングが「機械は思考できるか?」という問題意識から提案した「人間か人工知能か」を見分けるためのテストです。
人間の審査員が、1人の人間と1つのプログラムに対して会話を行い、このとき人間もプログラムも人間らしく見えるように対応します。
それぞれの参加者は隔離されているので、実際に返答しているのは人間なのかプログラムなのかは会話内容以外では判断ができない仕組みです。
会話を終えて、審査員が人間とプログラムとの区別ができなかった場合にこのプログラムはテストを通過したことになります。

いままで通過したプログラムは?

いままで合格したとされるプログラムはたった1つだけ。(実施されたテストによって諸説あります。)
1954年6月7日に死去したチューリングの死後ちょうど60年にあたる命日を記念して開催されたイベント「Turing Test 2014」でようやく合格するプログラムが現れました。

合格したのは、ウクライナ在住の13歳の少年、ユージーン・グーツマンという設定のプログラム。
このイベントで複数人いる審査員のうち33%がユージーンを人間と認め、ユージーンはチューリング・テストをクリアした初のプログラムとなりました。
テストは5分間のテキストチャットと極めてシンプルなもの。
質問内容は審査員が自由にする事ができ、予めテーマや設問などはありません。
ユージーンは13歳という設定ですので、質問に単純に返答するだけでは見破られてしまいます。全てを知っているのではなく13歳らしい「知らないこと」に対する反応も相応の少年らしさである必要もあったのです。

ただ、このテスト結果については
「ウクライナ在住の13歳、という設定自体が審査員に認知バイアスを与えるものだ」
「5分程度なら騙されやすい審査員を欺くことはできる。」
といった批判も有り、チューリング・テストに合格したとは言えないといった専門家の意見もあります。
史上初のチューリングテスト合格者「Eugene」はテストに合格していないと著名な専門家たちが指摘(GIGAZINE)

必ずしも人工知能の完成度を問うものではない?

アラン・チューリングが「機械は思考できるか?」という問題意識から提案したチューリング・テストですが、残念ながらプログラムがいかに人間らしい心をもっているか、と問うものでは無いのかもしれません。
前述のユージーンも、プログラム自体が自らの知性で13歳の少年を演じ審査員を騙したのか、プログラム開発者がユージーンを通じて審査員を欺いたのか、というそもそもの問題があります。

人工知能として最も人間らしいと判定されたチャットボットに対して授与される、ローブナー賞でも、その競技にはチューリング・テストが使用されていますが、プログラマーと審査員の知恵比べ、的なデモンストレーションになってしまって人工知能開発には寄与していないという批判もあります。

知性とは何か

人工知能開発の第一人者ジョン・マッカーシーは、未だに「知能」について明確な定義がなされていない、と述べています。
ほんとうの意味で人工的に作られた「知能」とは何か、という曖昧な問題を一旦脇においておいて、「人に近い振る舞いができるかどうかを判別する」のがチューリング・テストの本質です。
しかし、それが決して無駄なことではないのは間違いありません。
初期の自然言語処理プログラムELIZAはその単純なルールに則った受け答えで一部のユーザーを実際に癒やすことができました。
人間のような知性を持った人工知能の誕生はまだまだ先の話かも知れませんが、人と対話しサポートする人工知能は順調に進化しています。

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