汎用人工知能「LUNA」の登場。汎用化には何が必要?
映画の「A.I.」のような世界が現実味を帯びて来ていると思うとこれからの人工知能の行方が気になってワクワクしますね。
1/16に東京ビッグサイトにて、ロボットの開発・活用展「ロボデックス」が開催されました。今回は、その展示会に登場した汎用人工知能「LUNA(ルナ)」について書きたいと思います。
汎用人工知能と特化型人工知能
ソフトバンクの「Pepper」などは人工知能として広く知られていますが、当たり前に利用されているAppleの「Siri」やGoogleの検索システムも人工知能に分類されます。
これらは分野として汎用人工知能」と「特化型人工知能」の2つの種類に分ける事ができます。上の例で分けると、Pepperは「汎用人工知能」、そしてSiriやGoogle検索システムは「特化型人工知能」となります。
■特化型人工知能
特定の技術に特化してタスク処理や問題解決を過去のデータから動作する人工知能を「特化型人工知能」と呼びます。
・囲碁やチェスなどのコンピュータゲーム
・自動運転システム
・医療診断
などが挙げられます。
これらの特化型人工知能の向上にはディープラーニング技術が不可欠です。なお、Googleの人工知能「AlphaGo」にもこの技術が使われています。
■汎用人工知能
人間は汎用型の頭脳や知能をもっていますが、そんな人間と同じような振る舞いが出来る人工知能を「汎用人工知能」と呼びます。
異なる領域において複雑な問題を解決する知能を持ち、人間が設計した時の想定を超えて問題を解決したり、自己抑制もできるものを目指しています。
ちなみに今回のブログで取り上げる「LUNA」は汎用人工知能です。
次世代汎用人工知能「LUNA」について
「LUNA」は株式会社日本ルナウェアAIテクノロジーズによって開発された、「全ての人にインテリジェンスへのアクセスを」を目的とした汎用人工知能です。
データサイエンティストとしてリスク評価や顧客データ分析をし、サービスの高度化や多様化を図ったり、営業スペシャリストとして商品提案をする事も可能です。
ルナウェアの公式サイトでは、「LUNA」が実際に会話する動画が紹介されています。
質問して返答までに10秒近くかかっているのが個人的には気になってしまうのですが…
例えば、
「ボーイフレンドの暴力から逃れたい。どうしたらいい?」
と聞けば、
「セラピストやカウンセラーにあなたの虐待被害について相談することで、彼と離れることが出来るかもしれません」
と「LUNA」は答えてくれます。
また、同じ相談内容でも、相談者の状況に応じて弁護士や医師に相談したり、警察に相談することをアドバイスするそうです。
実際に、米国の小学校で教師を行う実証実験を行っているとのことで、文法や発音などの語学や物理・数学にいたるまで、どんな教科でも対応できるように開発が行われています。決まった答えが用意されていない状態で人工知能が様々な観点から考えて話していることを考慮すると、技術の進歩を感じずにはいられません。
同社代表取締役社長兼CEOのバルアビジョイ氏は、ロボット情報サイトのインタビューで以下のように答えています。
「「LUNA」は自分で考える能力があり、質問に対して正確な回答を返すことができます。情報検索や画像を調べたりも「LUNA」が行います。会話のバリエーションも多彩です。同じ質問に対して、回答はいつも同じではなく、日によって異なる反応をして、会話が長く続くのも特徴のひとつだ。」
汎用人工知能が人間の日常生活において活躍するための開発に力を入れていることを改めてアピールしました。
人工知能の汎用化に必要なこと
人工知能の汎用化には「一般事前知識」が必要となります。
ここで言う一般事前知識とは動物の神経科学の構造や、対照的な物事など人間の認知発達において記憶すべき普遍的な情報のことです。
ドワンゴ人工知能研究所・山川宏氏の「汎用人工知能の立場からみた近未来」では、「特化型人工知能と違い「汎用」が前提のため、特化型のように特定の目的を仮定するのではなくさまざまな要素から社会的に何を行えばよいかを判断する知識を持たせなければいけない。」と発表をしています。
また、米グーグルでAI関連の責任者を務めるレイ・カーツワイル氏は、汎用人工知能が人間の能力を超える状態である「シンギュラリティ」(技術的特異点)を迎える時期が2045年ごろになると予測しています。
技術革新の頻度が高まり人類の発展に貢献すると予想する専門家や、スーパーマンのようなAIが人類の脅威になると指摘する専門家など意見は様々ですが、「LUNA」のように人間にとってプラスに働くような汎用人工知能と過ごしたいものです。
参考資料
・LUNA WAREホームページ
http://www.lunaware.ai/
・汎用人工知能の立場からみた近未来
http://www.slideshare.net/HiroshiYamakawa/ss-46063900
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