気になるスマート家電。AIがワインや果実酒を醸造。
「スマート家電」といっても様々ですが、歯ブラシ程度の小さなものから大きなものは電気自動車(?)に至るまで大小取り混ぜて人工知能が搭載されるようになってきています。
今回は、大人にうれしい「お酒を作る」スマート家電のご紹介です。
もちろんその管理にはIoT技術が活用されています。
「ALCHEMA(アルケマ)」は自家製ワインや果実酒を自動で醸造するスマート家電です。
クラウドファンディングサイトKickstarterで、公開3日で目標金額を超える資金が集まり、製品化が確定しています。
ALCHEMA – turn your fruit into craft cider(Youtube)
まずは米国で販売を開始するとのことですが、気になるのは日本でお酒を作ると酒税法違反に問われてしまうかも、ということです。
日本市場向けに味噌など発酵食品にも応用できる形でのデバイスの開発も視野に入れているとのことですが・・・やっぱりお酒がいいですね。
日本で例外許可が認められる、家庭用果実酒の条件は以下の通り。
・果実を漬け込む酒のアルコール度数が「20%以上」であること
・米、麦、あわ等の穀物を漬け込まない
・ぶどう・山ぶどうなどのぶどう類は使用禁止
あるいは
・アルコール度数1%未満のものを作る(お酒を作っていることにならない)
というものです。
「ALCHEMA(アルケマ)」は出来上がりをSNSで共有できるそうなので、「酒税法に抵触しないレシピ」を公開すれば人気が出るかもしれません。
気になるお酒の作り方
ポットに、水と果物などの材料、酵母を入れて、あとは発酵させる塩梅を専用のアプリで設定するだけ。
自動で醸造を開始し、搭載されているセンサーが醸造の進行具合はインターネット上に通知され、醸造完了時にはアプリからお知らせされます。
さらに、発酵状況はスマホでいつでも確認ができるので、中身を確認するために発酵の途中で蓋を開けたりする必要がなく、雑菌混入する心配が少ないそうです。
Iotで変わっていく生活
お酒の醸造作業は醸造家・杜氏の勘や経験が問われる「伝統的技術」という一面と、最先端のバイオテクノロジーによる工業製品という一面がありますが、その本格的な技術はどちらも一般の人々には手の届かないものでした。
今後は酒造に限らず、人工知能活用やセンサー技術、データの共有などが専門的な感や経験の秘密を明らかにすることで、一般の人たちにも安価で手軽に扱えるようになるという将来が来るのかもしれません。
その時に醸造家たちは職を失ってしまうのでしょうか?
決してそうはならず、最新の技術を取り入れた手法でさらに素晴らしい銘酒を醸してくれるのではないかと期待してしまいます。
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