人間の脳と人工知能(AI)を接続?新たな挑戦はじまる | SiTest (サイテスト) ブログ

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人間の脳と人工知能(AI)を接続?新たな挑戦はじまる

人工知能の活用研究は、セキュリティシステムはもちろん、音楽やアートなど芸術の領域まで、さまざまな分野で行われています。
今回は医療分野における人工知能についてご紹介したいと思います。

脳と人工知能をつなげる医学研究が始まっている

アメリカ紙The Wall Street Journalは3月27日に、TeslaやSpaceXの起業で知られる米国の起業家イーロン・マスク氏が新たな企業を立ち上げたことを報じました。
脳に電極を埋め込み、脳と人工知能を接続する技術を研究する企業「Neuralink」です。
 
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人間の脳をコンピュータに接続し、バーチャル世界で人間と人工知能が戦う映画「マトリックス」を思い出してしまいますが、Neuralinkは当面は人間の脳の能力の拡張を目指してはいないと述べています。
まずは、てんかんやうつ病を始め、体の麻痺した人や、四肢を失った人の脳と義肢などの機械とを繋ぐインターフェイス(BMI:Brain-Machine Interface)へ応用させる意向です。

マスク氏は、もともと人工知能の進化に人間が歩調を合わせられるための脳のコンピューターインターフェイスに取り組んでいました。
Neuralinkは実際にカリフォルニア州に医学研究を目的として登記されていることが確認されており、Twitterで「Neural lace」と呼ぶ技術を研究していることが明らかになっていました。
「lace」とは主に紐やレース生地のことを指す語で、神経と外部装置を接続するためのインターフェイスのことを指しています。

血管の疾患用に広く用いられているステントと呼ばれる細い管状のものの周囲に電極を取り付けたもので、首の血管を通して、電極を脳にまで届けることで、脳の活動によって発生する神経信号を読み取ることができます。

脳波を人工知能で読み取る研究が評価されている

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医療分野における人工知能活用の研究は、ここ日本でも盛んになっています。
金沢工業大学工学部情報工学科の中沢実教授が「脳波からの指示による電動車いす制御システムの実装と評価」で、2016年度情報処理学会・山下記念研究賞を受賞しました。
山下記念研究賞は、情報処理学会が主催する研究会およびシンポジウムにおける研究発表のうち、特に優秀な論文の発表者に授与される賞です。
「脳波からの指示による電動車いす制御システム」とは、利用者が頭の中で目的地を指定するだけで車いすが自律的に移動する、というものです。

この論文の推薦理由によると、
『最終的には利用者が初めて訪れる施設であっても脳波から利用者の意図を読み取り、容易に目的地まで辿りつくシステムの実現をめざしている。
現在は、脳波の読み取りはディープラーニングを用い、利用者が思い浮かべた数字を区別して目的地を判定している。
今後の発展が期待できる実用性の高い研究である。』
と障害解決を支援するものとして高い評価を受けています。

さいごに

脳波を読み取り制御するシステムはまだイメージが湧くものの、Neural laceの技術は前例がないことなどから、技術的に成功したとしても安全性の確立など世に出るまでにはかなりの時間を要することが予想されます。
ですが、将来的には日本の厚生労働省にあたるFDA(米国食品医薬品局)の認可を受け、医療機器として登場する可能性はゼロではありません。
脳と人工知能のシナジーによって、医療や今後の生活スタイルの革命は指で数えられるほどの年数で訪れるかもしれません。

参考資料

・大学プレスセンター
 http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=11158

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