【初心者向け】 Python の仮想環境構築はこれできまり！ pyenv-virtualenv を使ってみよう ｜ SiTest (サイテスト) ブログ

Python の仮想環境は使ってますか？
Python 始めたばかりの初心者で仮想環境を使ってない人もいると思います。

今回はそんな Python 初心者のために仮想環境の概要から pyenv-virtualenv の使い方まで説明していきます。

※ Mac ユーザー向けの記事です。

Python を使っているとモジュールを使ってテストしたいときがあると思います。
お使いの Python 環境でも使えるとは思うのですが、それだと仕様上、
各モジュールがグローバルの同じ箇所にインストールされて汚れてしまうことになります。

そのような時に使えるのが仮想環境です。
仮想環境があると、環境が汚れることをお構いなしにテストを行うことができます。

仮想環境の構築するツールとして、 pyenv というものがあります。
pyenv は便利で Python のバージョン毎に仮想環境をわけることができます。
ただ、ディレクトリ毎ではないので、 同バージョンの Python で複数のテストを行いたい場合は、別にわける必要がでてきます。

その問題を解決してくれるのが、 pyenv のプラグインの pyenv-virtualenv です。
pyenv-virtualenv はディレクトリごとに仮想環境をたててくれるため、同バージョンの Python で複数のテストを安易に行うことができます。

ちなみにですが、 virtualenv というものもありますが、こちらは別物です。

ここからは実際に使ってみて、覚えていきましょう。

まず、Homebrew を使用して、インストールしていきましょう。

brew install pyenv
brew install pyenv-virtualenv

インストール後、 vim で .bash_profile を開く。

vim ~/.bash_profile

下記の記述を追記します。

[.bash_profile]

# pyenvのpathを設定
export PYENV_ROOT="${HOME}/.pyenv"
if [ -d "${PYENV_ROOT}" ]; then
    export PATH=${PYENV_ROOT}/bin:$PATH
    eval "$(pyenv init -)"
    eval "$(pyenv virtualenv-init -)"
fi

.bash_profile の変更を反映させます。

source ~/.bash_profile

それでは、仮想環境を構築していきます。
下記のコマンドでインストールできるツールとバージョンを表示してくれます。

pyenv install --list

リストが表示されましたね。
今回は 2.7.10 の環境を作りましょう。

pyenv install 2.7.10

インストール後は Python バージョン群に基づいて再構成する必要があるので、下記のコマンドを実行します。

pyenv rehash

次に仮想環境を識別するタグをつけます。

pyenv virtualenv 2.7.10 local_python_tag

作成した仮想環境は下記コマンドで確認できます。

pyenv versions

先程、作成した local_python_tag が作られていますね。
次にプロジェクトを進めるディレクトリを作成します。

mkdir local_python_dir
cd ./local_python_dir

local_python_dir ディレクトリで作業していくことにします。
それでは仕上げです。

pyenv local local_python_tag

Python のバージョンを確認してみてください。
2.7.10 に切り替わっているはずです。

これで、local_python_dir ディレクトリが Python2.7.10 の仮想環境が完成しました。
local_python_dir ディレクトリは汚して構いませんし、同手順で違うディレクトリに仮想環境を作ることができます。

いかがでしたでしょうか？

今回は、仮想環境の概要から pyenv-virtualenv の使い方までを説明しました。

pyenv でグローバルの Python バージョンを切り替えて、 pyenv-virtualenv でローカルの仮想環境を立ち上げるイメージですね。

これを使えば、モジュールテストも干渉なく簡単に行なえますので、是非、使ってみてください。