Hello, App Engine! GO 言語を使って Google App Engine 入門してみた
当社では GCP ( Google Cloud Platform ) を使用する機会が増えてきています。
GCP とは、 Google が提供する、様々なインフラ基盤や API を提供するサービスです。
その中の一つが GAE ( Google App Engine ) です。
GAE とは、インフラや環境構築などは全て Google にやってもらい、
ソースコードだけをアップロードして、クラウドで実行できるサービスです。
今回は、 GAE の環境構築に始まり、定番の「Hello,world!」をやってみます!
GAE とは
GAE とは、 PaaS ( Platform as a Service ) に分類されるサービスです。
作ったアプリケーションの実行環境が用意されており、サーバー管理が不要になります。
トラフィックやストレージも増減に合わせてスケールできます。
また、デプロイしたアプリケーションのバージョン管理もできます。
さらに、cronやジョブスケジューリングの機能もあります。
さらにさらに、無料枠も用意されています。
環境は2種類あり、 Standard と Flexible です。
Flexible Environment で使用できる言語は以下です。
・Python
・Java
・PHP
・GO
・Node.js
・Ruby
・.NET
要は、好きな言語が使えて、アプリ開発に専念できる環境です。
何はともあれ、簡単なアプリケーションをデプロイしてみましょう!!
プロジェクトを作成する
まずは GCP の管理画面 にアクセスします。
アカウントがない人はアカウント作成が必要です。
プロジェクトの作成を行います。
画面左上のプロジェクト選択を開きます。
![]()
次に新規のプロジェクトを作成します。

開発環境を構築する
開発するには、 gcloud コマンドが必要ですので、環境構築していきます。
この記事では Mac を想定しています。
Cloud SDK ( GCP 開発用のSDK) をダウンロードし、コマンドを実行していきます!
1. Python の確認
Pythonが入っていることを確認します。
python -V
※Pythonは2.7が必要です
※pyenvを使用している場合、 Mac の OS バージョンによって、こちらに載っている対処方が必要な可能性があります
2. SDK をダウンロード
自分のマシンにあった SDK をダウンロードして展開します。
展開後に任意の場所に google-cloud-sdk フォルダ毎移動します。
3. (省略可) SDK ツールを有効化
google-cloud-sdk フォルダの上のディレクトリで以下を実行します。
これを実行することで、 gcloud コマンドの補完が有効になります。
./google-cloud-sdk/install.sh
4. SDK の初期化
以下を実行します。
途中でプロジェクトやデフォルトゾーンに関しての設定が必要です。
gcloud init
5. gcloud の設定確認
以下で、 gcloud や関連モジュールのバージョンが確認できます。
gcloud -v
以下で、 gcloud のプロジェクトやアカウント、ゾーンなどの設定が確認できます。
gcloud info
アプリを作る
アプリケーションを作って行きます。
とは言っても、今回は入門編なので github からクローンしてきます。
こちらを参考にしています。
以下を実行すると、 helloworld ディレクトリに、以下の2ファイルが配置されます。
・app.yaml
・hello.go
git clone -b part1-helloworld https://github.com/GoogleCloudPlatform/appengine-guestbook-go.git helloworld
app.yaml は、アプリケーションの設定ファイル。
hello.go は、アプリケーションの本体です。
アプリケーションの内容としては、アクセスがあれば「Hello, world!」と表示するだけです。
helloworld ディレクトリに移動します。
cd helloworld
アプリをテストする
以下を実行すると、ローカルでアプリの動作が確認できます。
dev_appserver.py app.yaml
実行後に http://localhost:8080/ にアクセスして下さい。
ブラウザに「Hello, world!」 と表示されるはずです。
アプリをデプロイする
では、作成したアプリをデプロイします。
以下のコマンドでデプロイできます。
gcloud app deploy
デプロイ後は以下のコマンドで、動作が確認できます。
gcloud app browse
こちらもブラウザに「Hello, world!」と表示されます。
管理画面上でも、アプリケーションがデプロイされていることを確認してみましょう!
まとめ
Google で用意されているクイックスタートを行うことで、大体の感覚はつかめるかと思います。
今回は簡単に GO 言語を使った GAE の入門編を行いました。
次回は GO 言語で、もっと複雑なアプリケーション作成の記事を書こうと思います。
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