視線の動きを理解したレイアウト設計【Fの法則・Zの法則・グーテンベルクダイヤグラム】
成果につながるウェブサイトは、魅力的なデザインだけでは不十分です。
人間がウェブサイトを見る際の視線の動きを理解し、その動線に沿ったレイアウトを構築することが不可欠です。
本記事では、F の法則、Z の法則、およびグーテンベルクダイヤグラムという3つの代表的な法則に焦点を当て、ウェブサイトの効果的なレイアウト設計について解説します。
F の法則: 読者の注意を引き付ける
F の法則とは
F の法則は、ウェブページ上ではユーザーは F の字に目線を動かしているという法則です。
ユーザビリティ研究の第一人者であるヤコブ・ニールセンが2006年に発表した研究結果でも示されています。
この法則によれば、ユーザーはページを F 字形に読み進めていき、先頭部分に集中し、その後左側に目を移し、再び先頭部分に戻って右側をチェックします。
このパターンを理解することで、コンテンツの重要性に応じた配置が可能になります。
F の法則を活用した効果的なレイアウト
Fの法則に基づいたレイアウトは、読者の注意を引き付け、情報を効果的に伝えるために重要です。
主要なコンテンツはページの先頭部分に配置し、左側に目を移動させることで重要なポイントを強調します。
また、重要なコンテンツを段階的に提示することで、読者の興味を引きつけます。
実際のウェブサイトにおける F の法則の適用例
実際のウェブサイトでは、F の法則を活用したレイアウトが多く見られます。
ニュースサイトやブログでは、記事のタイトルや主要な情報がページの上部に配置され、左側に目を移動させることで本文が読まれます。
また、e コマースサイトでは商品画像や価格が先頭に配置され、購買意欲を高める効果があります。
ヒートマップでも、以下のように F の字にコンテンツが注目されていることが分かっています。
参照:F-Shaped Pattern For Reading Web Content
関連:「マウスグラフィ」ヒートマップで、注目箇所が丸わかり!
関連:マウスグラフィヒートマップで視線の動きを読み取る
Z の法則: 視線の流れを最大化する
Zの法則とは
Z の法則は、ユーザーの視線の動きを Z 字形に動くと定義しています。
ユーザーはページの上部から左下に、次に右上に向かって視線を移動し、最後にページの下部に注目します。
左上から始まり、右上、左下、右下の順番で視線が動くため、そのライン上に重要なコンテンツを配置することでユーザーに見てもらえる可能性を高めます。
Z の法則を活かしたウェブサイトデザインのヒント
Z の法則を活用したウェブサイトデザインでは、重要なコンテンツやアクションを Z 字形のパターンに配置することが重要です。
ユーザーが自然に視線を移動させる動線に沿って、目的の情報にスムーズにアクセスできるように設計することがポイントです。
ユーザー行動の理解と Z の法則
Z の法則を理解することで、ユーザーの行動をより良く理解し、それに基づいてウェブサイトのレイアウトを最適化することが可能です。
ユーザーがどのようにページを閲覧し、どのような情報に関心を持つかを把握し、それに合わせてコンテンツを配置することが重要です。
グーテンベルクダイヤグラム: コンテンツを最適な位置に配置する
グーテンベルクダイヤグラムの概要
グーテンベルクダイヤグラムは、新聞や書籍のデザインに関する法則であり、ユーザーの目がページ上で特定のパターンで移動することを示します。
このダイヤグラムを理解することで、ウェブサイト上でのコンテンツの配置を最適化し、ユーザーの注目を集めることが可能です。
グーテンベルクダイヤグラムでは見る対象物を4つの領域に分割して考えます。
1.最初の視覚領域(上部左側)
2.終着領域(下部右側)
3.強い休閑領域(上部右側)
4.弱い休閑領域(下部左側)
ユーザーは読み飛ばしてしまうことも多いため、新聞のや雑誌のように均一に並んだコンテンツの場合は、重要な要素をこの斜めのラインに入れておくのがポイントです。
グーテンベルクダイヤグラムのウェブデザインへの応用
グーテンベルクダイヤグラムをウェブデザインに応用する際には、重要なコンテンツをページ上で適切な位置に配置することが重要です。
ユーザーの目が自然に移動するパターンに沿って、情報を提示することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
レスポンシブデザインとの視点からの考察
レスポンシブデザインにおいても、グーテンベルクダイヤグラムの原則は有効です。
デバイスのサイズや画面のレイアウトに応じて、コンテンツを最適な位置に配置することで、ユーザーがどのデバイスでも快適に閲覧できるウェブサイトを実現することができます。
さいごに
ウェブサイトの成功は、魅力的なデザインだけではありません。
視線の動きを理解したレイアウト設計が不可欠です。
Fの法則、Zの法則、グーテンベルクダイヤグラムなどのデザイン原則を活用することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、ウェブサイトの成果を最大化することができます。
視線の動きを理解したデザインは、ユーザーがコンテンツに注目しやすくし、情報の理解や行動への誘導を促進します。
また、効果的なレイアウト設計は、ブランドのイメージ向上や売上の増加など、ビジネスにとって重要なメリットをもたらします。
ぜひ、このような法則を参考にして、ウェブサイトの改善を進めてみてください。
なお、当社では UI 改善に役立つツール SiTest(サイテスト)を開発、提供しています。
SiTest はヒートマップ解析・A/B テスト・EFO(入力フォーム最適化)・パーソナライズなどの機能を搭載し、ウェブサイトの解析から改善まで一元化できるツールです、
無料トライアルを実施しておりますので、ご興味がある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
-
お問い合わせ
SiTest の導入検討や
他社ツールとの違い・比較について
弊社のプロフェッショナルが
喜んでサポートいたします。 -
コンサルティング
ヒートマップの活用、ABテストの実施や
フォームの改善でお困りの方は、
弊社のプロフェッショナルが
コンサルティングいたします。
今すぐお気軽にご相談ください。
今すぐお気軽に
ご相談ください。
(平日 10:00~19:00)
今すぐお気軽に
ご相談ください。
0120-315-465
(平日 10:00~19:00)
グラッドキューブは
「ISMS認証」を取得しています。
認証範囲:
インターネットマーケティング支援事業、インターネットASPサービスの提供、コンテンツメディア事業
「ISMS認証」とは、財団法人・日本情報処理開発協会が定めた企業の情報情報セキュリティマネジメントシステムの評価制度です。