今日から開発に組み込める！コマンドプロンプトをより身近にする便利ツールとは ｜ SiTest (サイテスト) ブログ

3月30日、米マイクロソフトがBuild 2016というイベントにて Windows 10 で Bash が動作するようになると発表がありました。
Ubuntu という Linux のディストリビューションがネイティブ動作し、
更に Ubuntu が持つパッケージ管理ソフトもつかえるとのことです。

Webサーバーの多くは Linux で動作しますから、 Linux のコマンドは多くのWebエンジニアにとって馴染みのあるものです。
ですので Bash が Windows で動くということはWebエンジニアにとって吉報で、
Windows でも Linux 用の強力なコマンドを駆使して開発を進める事が可能です。

使い方はコマンドプロンプトを開いて「bash」と入力するだけ。
これを機にコマンドプロンプト(+Bash)を使い始めてみませんか？
※詳細は@IT様の記事「Windows 10でUbuntuのシェル「Bash」が動き始める！ だが日本語はどうなる？」をご覧下さい。

• コマンドプロンプトを開く画面のスペース
• 他のOSではどうやって解決しているか
• Qonsole とは
• Qonsole をインストールする

この記事を読んで下さっている皆さんは、普段どんな業務をされているのでしょう。
WebプログラマならエディタやIDE(統合開発環境)、WebデザイナーならPhotoshopなど、
業務のメインとなるアプリケーションを中央に開いて作業されていることと思います。

普段からターミナルをヘビーに使いこなしている方はともかく、
新しいアプリケーションを同時に起動して作業する事は困難なのではないでしょうか？
どうもコマンドプロンプトを新たに起動して作業する余裕はなさそうです。

Linux では Guake というツールがあります。
このツールのとても凄い所はホットキー(デフォルトではF12キー)を押すと、
画面の上部からシュッとターミナルが登場してくれる所にあります。

もちろんもう一度コマンドを入力すると、瞬時にターミナルが消えてくれるので、
コマンドを入力して結果を見たい時だけ使えるとても便利なツールです。

同じように MacOS でも探してみると、
iTerm2 というターミナルのツールがありました。
このツールの設定を変更することで Guake と同じくターミナルの表示・非表示を切り替えられます。

Qonsole とは Windows で動作するターミナルです。
Guake 等と同じくホットキーでターミナルの表示・非表示を切り替えられます。

Quake というFPSゲームが元ネタとなっているそうです。
Quake では独自UIのコンソールを使ってチャットやコマンド入力を行えますが、
常に画面上にあるとゲームプレイの邪魔になってしまうので、ショートカットキーで表示・非表示を切り替えられます。

Guake の公式サイトの下部にも「Quakeからインスパイアされたターミナルです」と記載されていました。

Qonsole 公式サイト の「Download Now」リンクからダウンロードできます。

早速導入してインストール。
以下のようにテストしてみました。

1. Qonsole を起動

2. タスクトレイのQonsoleアイコンを右クリックし、setting を選択

3. 下記のように画面中央上部に表示されるよう設定

4. ホットキーを押下し、出てきたコマンドプロンプトにdirと入力して現在のディレクトリ構成を確認

5. もう一度ホットキーを押下すると、フォーカスはエディタに当たってる状態で復帰

これは賢い！
コマンドプロンプトが表示される時にちょっと遅かったのですが、
設定項目にアニメーションの非表示という項目があり、チェックを付ける事で解決しました。

如何でしたでしょうか？

簡単にコマンドプロンプトが起動出来るようになって、ぐっと使い勝手があがったかと思います。
これを機に是非コマンドプロンプトを使って開発に導入してみてください。

以上、「今日から開発に組み込める！コマンドプロンプトをより身近にする便利ツールとは」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。