ブラウザのこれまでの変遷と2017年の動向を考える
こんにちは、プロダクト開発チーム エンジニアの森永です。
以前はPC用のブラウザといえばMicrosoftのInternet Explorer(以下IE)が大半のシェアを確保しており、Webサイト制作/Webアプリケーション開発においてもIEでの表示、動作を前提としているものが多かったかと思います。
しかしながら、ここ数年でIEのシェアは低下し、代わって台頭してきたのがGoogle Chrome(以下Chrome)です。
世界各国でのシェアの推移を視覚的に図示したサイトが公開されました。
http://gigazine.net/news/20160726-web-browser-popularity/
この推移を見ると、2012年からChromeのシェアが広がり始め、2013年に逆転して一気に差を広げたこともわかります。
この記事では日本ではずっとIEがトップを保ってきていたことも特徴的という記載がありましたが、月単位では昨年10月にChromeがトップとなり今年に入ってからはChromeの独走態勢となっています。
Chromeが独走する一方でIEのシェアは低下し、今年に入ってからは世界シェアではFirefoxにも抜かれて3位に落ちました。
なお、MicrosoftはWindows 10からブラウザをMicrosoft Edge(以下Edge)に移行していますが、現在はIEとEdgeを合わせてもFirefoxに届きません。
シェアの推移の変遷については、以下のサイトにてグラフ形式で確認することが出来ます。
http://gs.statcounter.com/
なぜIEのシェアは低下したのか
IEについては独自仕様が多く、以前から「IEでは表示、動作するが他ではうまくできない」サイト、サービスが多く存在していました。そこへGoogleがChromeをリリースするや否や、検索サービスやAndroidスマートフォンとの連携などが充実しているChromeのシェアが一気に広がり、さらにHTML5、CSS3、JavaScriptが普及してからはこれまでと逆に「他では表示、動作するがIEではうまくできない」サイト、サービスが嫌われるようになったことも、シェアが逆転して差が広がった一因と考えられます。
弊社のSiTestにつきましても、現在はChromeの使用を推奨しております。
また、個人的に各ブラウザを使用した感覚ですが、IEは他より動作が重く感じることがある点もシェア低下の一因ではないかと考えております。
MicrosoftはIEのバージョン9以降およびEdgeでHTML5、CSS3、JavaScriptの対応を進めてはいるのですが、Chromeに流れる動きを止められていないのが現状です。
今後のブラウザはどうなるのか
2017年以降の動向ですが、まず非常に大きな動きが4月にあります。
2017年4月11日でMicrosoftがWindows Vistaのサポートを終了します。それに伴い、IEもバージョン9までがWindows Server 2008を除きサポート対象外となり、クライアントPC向けはバージョン11のみサポート対象となります。
業務用システムなどで旧バージョンを使用せざるを得ないケースもあるかもしれませんが、4月からは制作、開発側も古いIEを意識する必要がほぼなくなると言って差し支えないでしょう。
こうなると、IEのシェア減少分がどうなるかが注目点となりますが、IE以外のブラウザに大きな変化がないようであれば、先に書いた検索サービスやAndroidとの連携を活かしてChromeがIEのシェア減少分の大半を取り込み、さらに独走態勢を強めるものと考えられます。
もちろんこれは個人的な予測であるためFirefoxやEdgeが巻き返す可能性も否定できませんし、各ブラウザ陣営はいずれも手をこまねいているわけではないため、現時点では思いもよらない手を打ってきてシェアが大きく変わる可能性もあります。
いずれにせよ、ユーザーとしてはブラウザ業界の動向に注目して、自身の用途に合ったブラウザを選択していくことが良いでしょう。
今後もブラウザの変化から目が離せません。
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