「Partnership on AI」参画企業のオープンソース化されたAI技術を見てみよう! | SiTest (サイテスト) ブログ

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「Partnership on AI」参画企業のオープンソース化されたAI技術を見てみよう!

※ 2017年2月15日に追記しました

「Partnership on AI」はご存知ですか?

Partnership on AI」は9月28日にIT大手6社が提携して、AI技術の啓蒙と課題解決に共同で取り組み、社会に貢献することを目的に掲げる、非営利団体です。

参画企業としては、Amazon、Google、Google傘下のDeepMind、米Facebook、米IBM、米マイクロソフトといったビックネームが並んでいます。

新組織は単なる議論ではなく、実例をもってAIの普及を図ろうとしているようです。

この歴史的なAI組織の参画企業がオープンソースとして公開している技術を見ていきましょう。

Google 「TensorFlow」

TensorFlow

TensorFlow(テンソルフロー)とは、複雑なネットワークを分かりやすく記述できるデータフローグラフを使用したニューラルネットワークライブラリです。
Googleがオープンソースとして公開しました。

特徴として、データフローグラフによる柔軟性、ローレベルオペレータも手書きできる汎用性、高いパフォーマンス、スケーラビリティ、研究レベルから実プロダクトまで扱える効率性などがあります。

画像に写っているものを認識して文章化するアルゴリズム、各種数値計算、自然言語処理(翻訳)、など、新しい応用分野が広がり続けています。

また、コア部分はC++で実装されていて、ユーザ向けにPythonのインターフェースが用意されています。

GoogleはTensorFlowを無償で公開することで、その技術を搭載した製品やサービスの普及を目指しています。

GitHub
https://github.com/tensorflow/tensorflow

公式サイト
https://www.tensorflow.org/

MicroSoft 「CNTK」

CTNK

CNTK(Computational Network Toolkit)とは、Microsoftが開発し、AI技術を利用したオープンソースディープラーニング(深層学習)ツールキットです。

高いスケーラビリティを可能としており、規模の大小にかかわらず利用できます。
シングルコア上でも、大規模クラスタでも使えます。

特徴として、高速性パフォーマンスがあげられます。

ディープラーニングモデル構築によく利用されている、Google「TensorFlow」、「Theano」、「Caffe」といったツールキットに比べ、CNTKは優れた性能が出ていると報告されています。

GitHub
https://github.com/Microsoft/CNTK

公式サイト
https://cntk.ai/

Amazon 「DSSTNE」

DSSTNE

DSSTNE(デスティニー)は、Deep Scalable Sparse Tensor Network Engineの頭文字を並べたもので、2016年5月にAmazonによって公開されたディープラーニングライブラリです。

特長として、スパースデータに強い・高速・マルチGPUスケールがあげられます。

既存のディープラーニングライブラリよりも、データがSparseなときに高いパフォーマンスを示すため、Amazonのように大量の商品データ、ユーザーデータを持ち、その二つのオブジェクトが購買、評価などの行動をした行動データを持つような疎行列データを持つ場合に強いディープラーニングライブラリと言えます。

速度としてもEC2のg2.8xlargeインスタンスで、GoogleのTensorFlowに比べて2.1倍のスピードが出ると発表しています。

GitHub
https://github.com/amznlabs/amazon-dsstne

IBM 「Watson」

Watson

Watson(ワトソン)とは、自然言語を理解・学習し人間の意思決定を支援する『コグニティブ・コンピューティング・システム(Cognitive Computing System)』と定義している。

コグニティブ・コンピューティング・システムとは、経験を通じてシステムが学習し、相関関係を見つけて仮説を立てたり、また成果から学習することができるシステムのことです。

各分野ごとに最適化するよう、取得するデータの重み付けや分析する言葉の傾向、出力内容などといったアルゴリズムを変更することができ、それが20以上のAPIのパッケージとなって提供されています。

つまり、言語理解や判断・運動能力・学習・空間処理・社会的行動などは常に認知が伴います。
機能をコンピュータに与えることこそがWatsonの到達目標であり、これらを実現するための様々な機能を有する個々の解析エンジンとそのAPI群の総称がWatsonなのです。

GitHub
https://github.com/IBM-Watson

公式サイト
https://www.ibm.com/smarterplanet/jp/ja/ibmwatson/

まとめ

「Partnership on AI」参画企業のオープンソース化されたAI技術をみていきました。

ディープラーニングライブラリ、コグニティブ・コンピューティング・システム、コンピューティングフレームワークなど、様々な企業がAIに関するソースを公開しています。

エンジニアなら一度は触り、人工知能を体験してみましょう。

追記(2017年2月15日)

2017年1月27日(米国時間)、Appleが「Partnership on AI」に加盟すると発表されました。

「Partnership on AI」結成以前からAppleは同グループと関わりがあり、この度正式にメンバーになったとのことです。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

Apple、「Partnership on AI」に加わる

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