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人工知能と人工無能(無脳)は何が違うの?

今年は”Bot(ボット)”活用が大いに話題になっています。
FacebookはF8カンファレンスでFacebook Messengerボットを大々的に発表しましたし、
SkypeLine、など、2016年に最も注目すべき実用的技術トレンドとなっています。

ボットとは、「ロボット」の略称で、もともと人間がコンピュータを操作して行う処理を、自動的に実行するプログラムのこと指しています。
人間に代わってコンピュータがユーザーとコミュニケーションをとってくれるボットをチャットボットと呼びます。

チャットボットの始まりは1960年にワイゼンバウム(Weizenbaum)が作成したELIZAが最初とされており、今から50年以上も前にすでに存在していました。

今回はチャットボットについて、大きく2つに分け、特に人工無能(無脳)について解説していきたいと思います。

人工無能(無脳)ボットとの会話を試してみました

ALAIN(アラン)

http://www.grokwork.com/alain/
人の言葉をそれなりに理解して会話する(ように見える)、完全オリジナルのチャット型プログラムです
会話が成り立つような成り立たないような…会話自体にゴールがないので当然ですね。
bot1

人工無脳 ひまねちゃん

http://crocro.com/write/web_ai/app/himane/index.html
これぞ人工無脳!といった感じです。
昔の人工無脳は反応を楽しむというより、反応してくれる単語探しを楽しんでいるような部分もありましたが、ひまねちゃんはなかなか定形の返事しか返してくれません…
bot2

人工無能「葵」

https://app.h3z.jp/chat/aoi/
ちゃんとそれらしい返答をしてくれます。ちょっとやさぐれてる気がしますが…人間っぽいとも言えます。
bot3

チャットGAME (β版)

http://www.chat-game.net/index.php
女の子に話しかけて、「あなたのこと愛してるかも!」と言わせるとゲームクリアです。
返事はそれなりに違和感がなく返ってきますし、ゲームの目的(恋愛話)に集中すれば会話が成り立ちます。
bot4

人工無能の仕組み

辞書(ハッシュ)型

辞書に登録されたテンプレートに応じて会話を行う。
パターンに合っていれば会話を外すことは少なく、会話のフレーズは辞書の大きさに依存します。
「〇〇」という言葉が入っていたら、「✕✕」という返事を返す、というルールに則った単純なものですが、分野や会話の範囲が限られていれば十分なコミュニケーションがとれる場合があります。
前述のALAINは、2693種類の正規表現に反応して、6210パターンの候補の中から同一セッション内で毎回違った返事をしてくれます。(2016/10/25現在)

ログ型

記録した会話と似たような会話に応答します。
人間の文体に近い文章表現になり、反応のバリエーションは記録に用いた会話量次第です。
いままでユーザーと話してきたログを辞書として保存し、相手の発言に似たものを探し出して相手に返します。

マルコフ連鎖型

ユーザーとの会話を品詞分解し、オリジナルの文章を組み上げていく方法です。
組み上げていく方法は「マルコフ連鎖」が使われます。
例えば、「私」の次に来る単語は「は」「が」「も」で、それぞれ統計上の割合が50%、30%、20%とした場合、その割合に基づいて「私は」場合その次に「が」が来るのか「は」が来るのかを判断し、それをどんどん続けていき一つの文を作る方法です。
元となる文章は過去の会話のログやWEBサイトなどから割り出します。

人工知能による対話

人工知能と人工無能(無脳)の違いとは、人工無能(無脳)はあくまで表層の「会話」を目的としていますが、人工知能は人間の思考そのものを再現しようとしていることです。
人工知能が会話する場合は会話の意味、文脈を理解して反応することを求められます。
しかし、人工無能(無脳)は会話自体が目的でありユーザーとの会話の中に一切の思考は不要です。
「ユーザーがしゃべる→最も適した文を出力する」をゴールとしています。

一方のチャットボットでの人工知能(AI)とは、サービス提供者によっても様々な定義があり一様に語ることは難しいですが、スムーズな会話を楽しむ、という目的から一歩先に進んだもの、例えばユーザーとの会話の中で文脈を正確に理解し(ているかのごとく)適切な解決策を提示する、などといった反応が一般的ではないでしょうか。

以前のエントリ対話型人工知能いろいろで紹介した他にも様々なサービスが展開されており、リクルートのアルバイト情報サイト「fromA navi」が提供するLINE公式アカウント「パン田一郎」や、Google Alloなどユーザーとのコミュニケーションを通じて課題を解決しようとする人工知能は少なくありません。

これからのユーザー層の主流となる世代は、メールや電話よりもチャットによるコミュニケーションをもっとも利用しているといった調査結果もあり、今後チャットボット上の人工知能が進化していくことで、対応可能なこともますます増えてくるのは間違いないでしょう。

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