HTML 5.1が勧告され、HTML 5.2やその後のHTMLはどうなっていくのか?
こんにちは、プロダクト開発チーム エンジニアの森永です。
11月1日、W3CよりHTML 5.1が勧告されました。
春にHTML 5.1の話題が出た時に「2016年秋登場!HTML5.1で追加される新機能とは?」というエントリをアップしたところ、多数のアクセスをいただいております。特に「HTML5.1」で検索を行うとトップに表示されることが大きく、1日に勧告されてからはまたアクセス数が伸びているようです。
当初の予定より2ヶ月遅れましたがHTML 5.1が無事勧告されました。そうなると今度は「5.2」、さらにその後ということになりますが、今回はこれからHTML 5.1が勧告されたのを機に今後どうなっていくか改めて考えてみたいと思います。
バージョン名表記について
まずここまで読んで「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。春に紹介したときはこのブログでもW3C Blogでも「HTML」と「5.1」の間にスペースはありませんでした。
しかしながら、正式なバージョン名としては小数点がある場合はスペースありということとなっているようです。「HTML5」だけはスペースなし表記とすることが、仕様を整備する組織のWHATWGで決められました。
従いまして、今後はこのブログでも「小数点ありの場合はスペースありの表記」といたします。
HTML 5.2について
さて、HTML 5.1が勧告されましたが、HTML 5.2についても草案が公開されました。
しかしながら、ドラフトを確認しても大きな変更は「dialog」要素の追加くらいで他に目新しい点はほとんどなさそうです。
来年中に勧告となる予定なので、今後勧告に向けてどう変わっていくか注目していきたいと思います。
なお、dialog要素ですがChromeとOperaでは早くも対応されています。
もう一つのHTML・HTML Living Standard
先にも書いたWHATWGですが、HTML5の仕様整備をめぐってW3Cと袂を分かち、W3Cとは別にHTML Living Standardを開発し、頻繁にアップデートを行っています。
WHATWG側はW3C側のHTML開発方針を批判しており、別々のHTMLが存在している形となります。
これらの経緯、および2つのHTMLの動向などの詳細についてははHTML Conference 2016での講演記事で詳しくまとめられています。
今後はどうなる?
W3C HTMLは5.1でいくつかの新要素が加わったものの、5.2以降は大きな変化はなさそうです。その一方で、先ほど述べたHTML Living Standardは頻繁にアップデートが繰り返されており、こちらを見ていく方が良いという声もあります。
しかしながら知名度についてはW3Cの方が圧倒的で、世間一般ではWHATWGをご存知でない方も多いかと思います。恥ずかしながら私も最近までHTML Living Standardについては存じ上げておりませんでした。
ブラウザによる対応もまちまちです。勧告されたHTML 5.1ですら対応状況がバラバラで(特にMicrosoft系ブラウザの対応の遅れが目立ちます)、HTML Living Standard独自の機能についてはは対応されていないブラウザも多いようです。
当面2つのHTMLの開発は別々に進められていきそうですが、ブラウザベンダ側の対応が鍵になってくるかと感じております。また、別々の状況がこのまま進むのか、近い将来統合されるようなことがあるのか、引き続き注目していきたいと思っております。
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