Pythonはじめました ‐ 人工知能プログラミング最初の一歩
こんにちは、プロダクト開発チーム エンジニアの森永です。
以前の記事「人工知能の開発と相性の良いプログラミング言語3選」で紹介したプログラミング言語のうち、やはりPythonの人気は高いです。人工知能関連の言語では一番人気が高いと言っても過言ではないでしょう。
しかしながら、このブログを読まれている方の中には「話は聞くけどPythonでプログラムを組んだことはない」という方も多いかと思います。実は私もブログの記事ではいろいろ書いておりますが、実際にPythonでプログラムを組んだことはありません。
※LISPとPrologは大学時代に使用しておりました。
そこで、今回は「人工知能プログラミング最初の一歩」として、実際にPythonを導入して簡単なプログラムを組んでみます。
導入の前にPythonのバージョンについて
Pythonは現在バージョン2系と3系があり、しかも一部互換性のないところもあるためどちらを使うかという問題があります。
意見が分かれる点ではありますが、社内で2系のシステムを使っている、あるいは2系でしか出回っていないライブラリを使うといった理由がある場合は2系、今後の将来性を考えるのであれば3系を使うのが妥当かと思います。
Macの場合は2系がインストールされていますが、今回は3系を導入するところから始めます。
ではPythonをインストール。
※Macの場合で説明しますが、Windowsも同様の手順でインストールできます。
まず、Pythonの公式サイトから最新バージョンのインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラーを起動して、後は指示に従いボタンをクリックしていきます。
簡単にインストールできました。
Macの場合は既にインストールされている2系は「python」コマンド、3系は「python3」コマンドでPythonを起動できます。
※「python」コマンドで3系を起動できるようにするツールもありますが今回は割愛します。
簡単なプログラム
> python3
>>> print('Hello world!')
Hello world!
Pythonはインタプリタ言語なのでわざわざコンパイルしなくとも「Hello world!」が簡単に出せます。
次に、「Prologと論理学と人工知能と」で書いた猫の名前を調べるサンプルを、Pythonの辞書機能を使って書いてみます。
>>> name = {'cat' : ['tama', 'mike'] , 'dog' : ['taro', 'pochi']}
>>> for x in name['cat']:
. . . print(x)
. . .
tama
mike
ここで注意が必要なのは、CやJavaなどの言語ではfor文などは{}で囲みますが、Pythonではインデントによるブロックを用いて表現します。
極力記述量を減らせるというPythonの特徴が出ている点ではありますが、このため他の言語の感覚でカッコを使うとエラーになりますのでご注意下さい。
また、外部ファイル(拡張子”.py”)に記載したプログラムを呼び出すときは、「python3 (ファイル名)」で起動することが可能です。
> python3 sample.py
tama
mike
>
最後に
Pythonは導入、そしてプログラミング開始までの敷居が低いことがおわかりいただけたと思います。
この段階では人工知能プログラミングはまだまだ先ではありますが、関連書籍やライブラリも充実しているのでまた改めて紹介してまいります。
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