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人工知能オートバイによる対話型ドライブが面白そう。何ができるようになるのか

人工知能による自動運転技術が突きつける倫理的ジレンマについてでは、自動運転技術がモータリゼーションに大きなインパクトを与えるとともに、解消しなければならない倫理的問題があるという点をふりかえりました。
今回のエントリはすこし気楽に、Making it fun to drive with AI.
人工知能を活用して楽しくドライブしようというテーマです。

かつてから運転ログを取ってマーケティングに活用しよう、あるいは安全運転やの燃費向上の観点からモニタリングして採点しよう、渋滞情報などの速報をドライバーに提供しよう、という運転・交通データを収集する試みは自動車、カーナビメーカーでは実施されており一般的になっています。
日本ではVICS(道路交通情報通信システム)が広く普及していますが、こちらは主に道路のセンサーから速度情報を取得しているもので、自動車にセンサーを取り付けて情報収集しているものは、フローティングカーデータプロープ交通情報といい、実際に自動車が走行した位置や車速などの情報を用いて生成されます。
充実度の高いサービスになると、車線別の渋滞予測を行ったり、車種に応じての駐車場の空きが確認できるといったことが可能で、十分にドライバーを助ける機能を持ち合わせています。

人工知能によるナビゲーション

人工知能を導入した自動車といえば、まず思い浮かぶのがSFドラマで有名なK.I.T.T.ですが、2016年の現在では残念ながらまだ完成には至っていません。

パイオニア

いま人工知能を活用しているカーナビゲーションシステムではパイオニアが高速道路の渋滞状況を人工知能に判別させるシステムを開発中です。
このシステム「スマートループアイ」では、車載のカメラで撮影した画像の中からデータサイエンティストが渋滞と判断した画像をラベルとし読み込ませ学習する「教師あり学習」を選択。
ディープラーニングによる、画像解析による人工知能カーナビゲーションを目指しています。
様々なシチュエーションが考えられる写真の中から、「正しい教科書」を与えデータ品質を高めたうえで学習させているとのことです。
AIでカーナビ画像から渋滞判別、精度のカギは「教師」 (日本経済新聞 電子版)

オートバイはさらに最先端を目指す

自動車にくらべ、オートバイではさらに乗りこなす喜びや、マシンとの対話を楽しむコンセプトで人工知能の開発が進んでいます。

Nextremer

人工知能による「スマートヘルメット」を開発しているのが株式会社Nextremerです。
マルチモーダル(カメラやマイクなど複数のセンサーの信号を同時にリアルタイム処理し対話する形式のこと)対話エンジン「A.I. Galleria」を活用したコンセプトプロトタイプが発表され、インド市場を狙って開発が進められています。
ヘルメットにナビゲーションシステムを融合するコンセプトは以前から有りましたが、人工知能搭載しているものはまだ例がありません。
A.I.Galleriaを利用しているAI Samuraiのデモ映像でヘルメットとどのような会話が楽しめるのか想像してみましょう。

カワサキ

また、バイクメーカーのカワサキは、世界初となる「ライダーと対話する人工知能オートバイ」の開発に着手しています。
この人工知能システムは「感情エンジン・自然言語対話システム」とよばれ、単なる利便性だけでなく、乗り手の感情を汲み取ってオートバイ自体のセッティングに反映させるという趣味性の高い機能を目標にしているそうです。
単なる移動手段というだけでなく、マシンを操る喜びを提供するというコンセプトはいかにもカワサキらしい発想です。

この人工知能にはPepperの感情生成エンジンを開発したcocoro SBが協力しており、そのプラットフォームにカワサキが持つ走行データなどを導入していくということです。
コミュニケーションを通じてライダーの個性を反映し、自分だけの「相棒」として成長していくことを狙っているとのことで、人工知能に個性や人格を与える取り組みとしても注目です。
まだ開発中のproductですが、コンセプトvideoが発表されており、実現すればK.I.T.T.のような存在になることが予想されます。

BMW

BMWも同じく人工知能を搭載したオートバイを発表しています。
「Motorrad VISION NEXT 100」といいうオートバイは、人工知能によるドライブアシスタント機能により事故を避けるための情報をライダーに提供し、バランスシステムを搭載し常に転倒を防ぐようになっているそうです。

これはまだコンセプトの段階で、発表されている映像はまるでSF映画のワンシーンです。実現にはかなり時間がかかるとおもわれますが、バイク好きとしては一度またがってみたいですね。
BMWは自動車の開発でも、今年2016年には社内の一部門を自動運転車の開発センターに編成し直し、人工知能技術を活用した電気自動車の開発を進めています。
なんと2021年には無人運転車を実現させるとのことです。

最後に

人工知能技術の活用では、今まで単なる機械だったものに対してユーザーとの会話や感情理解、キャラクター性の付与といった分野でもさまざまな取り組みが行われています。
今回紹介した人工知能の中でも、オートバイに搭載されるものはよりその傾向が強いように感じます。
未来のバイク、で思い浮かべるコンテンツは年齢によってそれぞれ違うでしょうが、かつての「男の子」の憧れ、映画やアニメで見た未来が実現可能なところまで来ていると思うとワクワクしませんか?

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