まるで漫画のよう。アルファ碁が匿名でトップ棋士に連勝
あの「AlphaGo(アルファ碁)」がまたまたやってくれました。
2015年にはヨーロッパ王者の樊麾プロ二段を、2016年には18回も世界王者になったこともある李世ドル九段に勝ち越し、「人工知能」「ディープラーニング」「ニューラルネットワーク」の評価を絶大のものにしたことはまだ記憶に新しいことだと思います。
今度はどのような”騒動”を巻き起こしたのでしょうか
匿名で武者修行?
昨年2016年の12月29日~31日にかけて、韓国のインターネット囲碁サイト「東洋囲碁」で「Magister(マジスター)」というIDで韓国ランキング1位棋士をはじめとする世界のトップ棋士と対局したアカウントがありました。
結果はMagisterの30戦30勝。
その後、年が明けた2017年1月1日には中国の囲碁サイト「野狐囲碁」に「Master(マスター)」というIDの打ち手が出没し、ここでも負け知らずと評判になり世界のトッププロが挑戦します。
結果はここでも1月1日~5日のうちに30連勝を達成してしまいました。
どんな天才でも世界中のトッププロを相手に3日で30対局は不可能だと思われます。
「Magister(マジスター)」、「Master(マスター)」は誰なのか?同一人物なのか?
その異常なスタミナとミスのない勝ち方からやはりAIではないかと騒然となりました。
正体はやはりAlphaGoの進化版
その突然すぎる登場、圧倒的な強さ、正体不明のミステリアスなキャラクター性から、囲碁マンガの金字塔「ヒカルの碁」に登場するキャラクターのようだとネットでも大きな反響が起こったMagister、Masterですが、やはり正体は囲碁AI「AlphaGo」でした。
Googleは1月5日にMasterがAlphaGoの進化版であることを明らかにしたのです。
twitter on @demishassabis
ディープマインドCEOデミス・ハサビスは「われわれの非公式のテストは完結した。今年、公式戦で披露することになるだろう」と発表しました。
AlphaGoだけでない、AI棋士の活躍
実は2016年から2017年にかけての年末年始、囲碁界を騒がせたのはMagister/MasterことAlphaGoだけではありませんでした。
「God Moves」
11月29日に囲碁サイト「KGS」に登場し、名人と好勝負をした「Deep Zen Go」と同ソフトを搭載する囲碁AI「Zen19L」に完勝。
「刑天」
12月28日に囲碁サイト「野狐囲碁」に登場。並居るトップ棋士と互角の勝負をする。
もちろんGod Movesも刑天も、その正体は明らかにされていませんので人間と言う可能性もありますが、囲碁AIの特徴(序盤の打ち方が独特、考慮時間が極端に短いなど)がありほぼ人工知能ではないかと推測されています。
最後に
AlphaGoが表舞台に出て以来、一気に囲碁AIの分野においてトップ棋士と五角以上の戦いをする人工知能が現れたことに、この分野での全体的な進化が起きているように感じている人も多いのではないでしょうか。
これは「囲碁」という一分野だけに起きる現象ではなく、あらゆる産業分野で同時多発的に技術革新が起きることは可能性として少なくありません。
2013年にはプロのレベルになるには10年以上はかかると言われていた囲碁ソフトが、およそ3、4年程度ですべてのプロ棋士の挑戦を退けるとは誰が想像したでしょうか。
2045年にはシンギュラリティ(人工知能が人間の能力を超える「技術的特異点」)が到来すると言われていますが、その訪れははるかに早い段階でやってくることになるかもしれません。
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