ビッグデータと人工知能でHRM(人事マネジメント)を行う時代。 | SiTest (サイテスト) ブログ

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ビッグデータと人工知能でHRM(人事マネジメント)を行う時代。

人工知能の活躍する場は人間が処理しきれない「ビッグデータ」の解析であることは間違いないのですが、人工知能活用の利点はそれだけではありません。
心を持たない人工知能は、人間がどうしても拭いきれない「しがらみ」や「先入観」「思い込み」「印象」といったものとは今のところ無縁です。
ビジネスマンにとって避けることのできない人事評価や登用には、上司や同僚の評価が不可欠ですが、なかなか一定の基準で評価を下すというのは困難で、こういった属人化しやすい人事評価の分野にも、人工知能活用のチャンスがあります。

HRM(ヒューマンリソースマネジメント)とビッグデータ

人工知能が昨今のように隆盛になる前から、人事ビッグデータを活かそうという考えは少なくありませんでした。
HUMAN RESOURCES TECHNOLOGY、HRテック(HRTech)と呼ばれる取り組みはすでにアメリカでは一定の成果が出ており、あのGoogleの人事論を紹介した本、「ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える」でもGoogleの人事におけるデータ活用の考えかたが明らかにされています。

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また、日本でもビッグデータ解析の手法を用いて従業員のメンタルヘルス状態を可視化しようとするサービスが存在し、アンケート結果などから導き出したストレス耐性や資質・適正と出退勤データで勤労意欲をモニタリングする試みがあります。
メンタル不調や「うつ」で休職に至るには一定の兆候が見られるとされ、未然に防ぐことで復職にかかる様々なコストが軽減させられるそうです。

注目のHRTech

HRMOS(ハーモス)

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人材サービス・転職サイトを手がけるビズリーチは人材管理システム「HRMOS(ハーモス)」リリース。
人事管理に人工知能を導入し、採用・勤怠管理・評価の人事3本柱をサポートするとしています。
求職者や従業員の評価、働き方のデータをディープラーニングで分析。
個人にあった最適の職場やポジションを発見するそうです。

jinjer(ジンジャー)

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また、ネオキャリアも採用・勤怠管理をクラウドで一元管理する「jinjer(ジンジャー)」を開発しています。
jinjerは企業にサービスを無料で提供する代わりに利用者の人事情報などを保険会社などに提供し、制約マージンを収益とするビジネスモデルも検討されているそうで、人事データのマーケティング活用という意味でも興味深い取り組みと言えます。
もちろんプライバシーの提供を嫌がる社員も少なくないと考えられ、HRTechの繊細なデータの取り扱われ方とマッチするかどうか、注目したいと思います。

最後に

どれだけ人工知能が発展したとしても、HRMの仕事をすべて人工知能が代替するようなことにはならないと思われます。
大きな枠でHRMを捉えたとき、採用や勤怠管理、人事評価はもちろんのこと、社員教育などその領域は多岐にわたり、その全てを人工知能がカバーするのはまだまだ難しいでしょう。
ただ、これらの取り組みは人事担当者だけがメリットを享受できるわけではありません。
一番のメリットは従業員がより具体的なキャリアプランを考えることができたり、適性に合ったポジジョンで活躍できること。
ディープラーニングの洞察によって、個人のパフォーマンスを最大化させる環境が提供されたり、メンバー同士のシナジー創出まで発見できるようなチームビルディングができるようになることを期待してしまいます。