LPO 対策で成約率を高める3つの方法
LPO とは、 Landing Page Optimization の略で「ランディングページ最適化」のことを指します。
ランディングページとは、インターネット広告等から流入したユーザーが一番最初に訪問するページのことです。
リスティング広告や Facebook広告 等を運用するうえで、問い合わせや購入を左右する非常に重要なページとなります。
たとえ広告で 1,000人 のユーザーをランディングページへ誘導ができても、コンバージョン率(成約率)が 0.1% であれば 1人 しか成約しないことになります。
このように流入するユーザーが多ければ多いほど、コンバージョン率に与えるインパクトが大きくなるため、広告を運用するうえで「コンバージョンが獲得できるランディングページ」にすることが非常に重要です。
今回はランディングページのコンバージョン率を高めるために行うべき、基本的な LPO 対策3つをご紹介いたします。
LPOに関連する用語説明に関しては、以下の記事でご紹介していますのでご覧ください。
1. ランディングページの構成について
まず一つ目は、「ランディングページの構成」についてです。
様々なランディングページを見ていると、ある一定の法則があることにお気づきでしょうか。
ランディングページの基本的な構成としては、多少見せ方が異なっていたとしても、上記のような構成が多いです。
では、なぜこの基本構成でランディングページが作られることが多いのでしょうか。
例えば、もしあなたが毎日の何時間にもわたるデスクワークによって、腰痛に悩んでいたとします。
あなたは腰痛を緩和するためのクッションを購入しようと、「腰痛 クッション」というワードで検索をし、ヒットしたページに訪れます。
この際にページの冒頭部分に、「毎日のデスクワークによる腰痛にお悩みの方」というような文章があればどうでしょうか。
自分の悩みに対して共感できる内容であれば、ページをスクロールしてよく見てみようと考えるはずです。
しかし、内容に共感ができない、または何も記載がないと、「自分には関係のないページだ」と認識され、ページをスクロールされることなく離脱されてしまうかもしれません。
このように、ランディングページの冒頭部分はユーザーの共感を集めることで、ページをスクロールして内容を見てもらえるような導線にすることが望ましいです。
その後の構成としては、
- ・その悩みや問題に対して、提供する商品やサービスがどのように解決できるか
- (解決策の提示)
- ・商品やサービスのベネフィットはどこか(強み・特長)
- ・どのような実績や第三者からの承認があるか(信頼性)
というコンテンツでアピールをし、ユーザーの不安を解消して、購入をさせるという流れになります。
ランディングページのコンバージョンが少ない場合、構成に何らかの問題があり、離脱されるケースが考えられます。
まずはこの基本構成となっているか確認をすることをお勧めします。
弊社ランディングページの例
上記のヒートマップは SiTest で弊社のランディングページをヒートマップ解析した画像です。
ページの上部は赤くなっているのに対し、ファーストビューのすぐ下からは緑〜青となっており、あまりスクロールがされていないことが分かります。
このようにヒートマップ解析をすることで、「ページのどの部分で離脱をされているか 」 を特定することができます。
この場合、ページの前半部分にユーザーの求めている情報がないか、サービスの内容が伝わっていないと考えられます。
改善策として、メイン画像にユーザーのメリットとなるような文章を追加したり、共感を集める文章を入れることで、スクロールされやすくなる可能性があります。
2. ファーストビューの改善
2つ目は、ユーザーが訪問して一番最初に目にする部分である「ファーストビュー」についてです。
人と人との場合、「第一印象は3秒で決まる 」 とよく言われますが、ランディングページの場合も同じことが言えます。
この「第一印象」となるファーストビューの部分で、商品やサービスの魅力がうまく伝わらなければ、購入はおろか、ページをスクロールすることなく離脱されてしまいます。
ファーストビューはお客様に次の行動を起こさせるための「掴み」であり、ランディングページにおいて「顔」となる重要なポイントです。
「ファーストビュー」を構成する主な要素としては、以下の通りです。
- ・ロゴ
- ・電話番号
- ・メイン画像(商品、サービスの写真)
- ・キャッチコピー
- ・権威付け(「○○ランキング1位」「会員数○○万人突破」「○○協会認定」など)
- ・アクションボタン
このように、ファーストビューで商品やサービスの魅力を伝えて、問い合わせまでを完結できる形が理想です。
また、ヘッダーを固定するなど、初回の訪問者だけでなく再訪したユーザーにとっても、問い合わせのしやすい構成・UI にする必要があります。
特にメイン画像となる写真の選定やキャッチコピーは、求めているユーザーが次の行動を起こすか否かの非常に重要な項目です。
いくつかパターンを作成して A/Bテスト を行い、一番反応の良いパターンを残しましょう。
まずは一度ヒートマップ解析等を行ってみて、ファーストビューの部分で離脱をされているようであれば、早急に改善をすることをお勧めします。
3. CTA の最適化(ボタンの色、文言)
3つ目は、「CTA(コール・トゥ・アクション)」についてです。いわゆる「問い合わせ」ボタン周りのことを指します。
「ボタンなんて」と軽視されがちですが、ボタンの色を変えるだけでもクリック数が向上することもあります。
CTA の改善はクリック率、ひいてはコンバージョン率にも関わる重要な要素です。
以下の点が主なチェックポイントとなります。
- ・ボタンが他のコンテンツに埋もれていないか
- ・ボタンがクリックできると見てすぐに分かるか
- ・ボタンの文言が適切であるか
- ・各コンテンツの終わりにアクション導線が設置されているか
ランディングページが長くなればなるほど、アクションのボタンは埋もれてしまいがちです。ボタンの色をコンテンツの色と対照的な色にしておくだけでも視認性が高まり、クリック率が上昇します。
また、ボタンの文言もできるだけ具体的な文言にすることをお勧めします。
- 例)会員登録をさせたい場合
- 「会員登録はこちら」→「1分で簡単会員登録」
上記のように、クリックをした時のアクションを明確にし、ユーザーの負担を軽減するような文言にすることで、クリック率の向上に繋がります。
こちらもいくつかパターンを用意してみて、A/Bテストで試してみてください!
最後に
いかがでしたでしょうか。
一度作ってしまったランディングページはほったらかしになりがちですが、コンバージョンを獲得できるページにするには改善を繰り返す必要があります。
今回ご紹介した、
- ・全体の構成
- ・ファーストビュー
- ・CTA(コール・トゥ・アクション)
まずは上記の部分を重点的に解析をして、改善をしてみてはいかがでしょうか。
離脱ポイントを特定し、しっかりと改善を繰り返せば必ずコンバージョンは向上します。
弊社の SiTest では今回ご紹介をしたLPO対策に必要な「ヒートマップ解析」や「A/Bテスト」が可能です。ランディングページで成約が獲得できないとお悩みの方はぜひ、お気軽にお問い合わせください!
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