ユーザビリティ、アクセシビリティ、ユニバーサルデザイン | SiTest (サイテスト) ブログ

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ユーザビリティ、アクセシビリティ、ユニバーサルデザイン

今回は、ユーザビリティ、アクセシビリティ、ユニバーサルデザインに
ついて触れてみたいと思います。

ユーザビリティ (Usability)

以前、ユーザビリティが国際規格ISO 9241-11に定義されていることを述べました。その中には、ヤコブ・ニールセン氏の「ユーザビティの標準」としての考え方の大半が取り入れられていることや、そこでは使用性 (Usability)が下記にように定義されていることは、以前に述べた通りです。

「ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、
指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の
満足度の度合い。」

つまり、使いやすさに焦点が当てられていると考えられるのではないでしょうか?

アクセシビリティ (Accessibility)

ユーザビリティと同じように思えるアクセシビリティ。アクセシビリティと聞くと、高齢の方や障碍のある方への配慮、つまり文字の大きさや画像のテキストの代替え、音声ブラウザなどをイメージされる方も多いのではないでしょうか?

では、アクセシビリティとは何でしょうか?
JIS X 8341-1:2010のアクセシビリティは、以下のように定義されています。

「様々な能力をもつ最も幅広い層の人々に対する製品,サービス,環境又は施設(のインタラクティブシステム)のユーザビリティ」

高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ (JIS X 8341-3:2016)の序文においては、この規格は下記のような記述あります。

「特に身体,感覚及び/又は認知の障害をもっている個人の特性についての理解に基づいている。」

そしてそれだけではなく、インタラクティブシステムの様々な利用者には、様々な身体,感覚及び認知の能力があり、障碍を持つ人々とともに考慮する必要があることが述べられています。

様々な人々がWebやサービスなどにアクセスでき、かつ使いやすさにより配慮したものがアクセシビリティと言えるのではないでしょうか?
では、そして関連した概念として、多様な人々を対象としたユニバーサルデザインを見てみましょう。

ユニバーサルデザイン (Universal Design)

では、ユニバーサルデザインはどうでしょうか?
ユニバーサルデザインと言えば、アメリカの建築家であり、ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター所長であったロン・メイス氏の名前が出てくるかと思います。そして彼が中心となって、ユニバーサルデザインの7原則を提唱したことでも知られています。

ユニバーサルデザインの7原則

原則1:誰にでも公平に使用できること
原則2:使う上での自由度が高いこと
原則3:簡単で直感的にわかる使用方法となっていること
原則4:必要な情報がすぐ理解できること
原則5:うっかりエラーや危険につながらないデザインであること
原則6:無理な姿勢や強い力なしで楽に使用できること
原則7:接近して使えるような寸法・空間となっていること

(ユニバーサルデザイン(UD)とは – 京都市情報館より)

ユニバーサルデザインは、老若男女、障碍のある方、全ての人々が使いやすいことを前提にデザインすることあり、自動ドア、エレベーター、自販機、改札など身の回りを見てもたくさんその例を見つけることができます。

このような多様な人々にユーザビリティを保証していこうとするユニバーサル ユーザビリティ(Universal Usability)と呼ぶ動きがあります。確かに、ユーザビリティの「指定された利用者」を多様な人々に当てはめることができますね。

参考及び引用文献

高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ (JIS X 8341-3:2016)

・高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第 1 部:共通指針JIS X 8341-1:2010 (ISO 9241-20:2008) – 序文

JIS X 8341-3:2010 解説

ウェブコンテンツの JIS X 8341-3:2010 対応度表記ガイドライン 2010年8月版

ユニバーサルデザイン(UD)とは – 京都市情報館

・HCDライブラリー 第1巻 人間中心設計の基礎 近代化額社
 黒須正明氏(著,編集), 松原幸行氏 (編集), 八木大彦氏 (編集), 山崎和彦氏 (編集)