SNS マーケティングとは?6つのプラットフォームの特徴と活用方法について徹底解説
昨今、 SNS の利用率が向上したことに伴い、企業の SNS マーケティングへの注目度も高まっています。
本記事では SNS マーケティングの概要、活用するメリット、活用事例を添えて解説してまいります。
目次
SNS マーケティングとは
SNS マーケティングとは、 SNS を活用して、企業のブランディングや商品・サービスの認知度向上、購買促進を図るマーケティング活動です。
SNS の各プラットフォームごとに特徴が異なるため、ターゲットや目的に応じて、適切なプラットフォームを活用する必要があります。
SNS マーケティングが必要な理由
SNS マーケティングがなぜ重要なのか、 SNS の利用率と SNS がもたらす効果を交えて解説します。
SNS の利用率
国が発表する40,000世帯を対象とした調査によると、全体の約78%が SNS を利用しております。
また、20代などの利用率は非常に高い数値を維持しつつ、50代から70代の利用率も年々高くなっている傾向です。
上記の結果から、企業のジャンルを問わず SNS を利用することで商材のターゲットにアプローチができたり、年代を問わず商材の認知を広げることが可能です。
令和3年通信利用動向調査 https://www.soumu.go.jp/main_content/000815652.pdf
SNS 利用者の購買行動
SNS がどれほどユーザーの購買行動に影響するかを調査したデータによると、50%の方が購入検討時に最も影響がある情報に SNS でたまたま見つけた投稿を挙げました。
昨今では友人や知人などの生の声の影響よりも SNS 情報がより重要視されています。
(参考:[AMN調査リリース] SNSのクチコミが 生活者の購入・来店に与える影響を調査)
SNS を活用するメリット
企業が SNS マーケティングを活用するメリットについて3点紹介します。
低コストで利用できる
大きな費用をかけずに始められる点が大きなメリットの一つです。
具体的な方法が以下になります。
アカウントは無料で開設可能
SNS の発信や投稿などのアカウントの運用であれば、無料で始めることが可能です。
最近では、 TikTok などで企業の社員が自ら商材やサービスを紹介する動画が多く投稿されています。
弊社でも TikTok を平日に毎日投稿しております。サービスの紹介に限らず、求人者向けの動画など幅広く投稿しております。
(弊社の TikTok アカウントはこちら)
このように運用の工数はかかるものの、無料で会社の PR が可能です。
少額から始められる広告運用
昨今では SNS 内での広告配信が多く利用されております。
SNS 広告の特徴として、少額から始めることが可能なため、最初から高額な費用をかけず最低限のリスクで始められます。
認知度を向上できる
SNS マーケティングを活用することで、企業のブランディングや、商品・サービスの認知度向上を図ることができます。
例えば、 X (旧 Twitter )ではいいねやリツイートなどの機能があることで、商品やサービスが拡散されます。
時間や曜日に限らずどのタイミングでも利用者から利用者へと情報が渡るため、情報の伝達スピードも早いと言えます。
ロイヤルティを向上できる
企業は、 SNS 上でユーザーとのコミュニケーションを重ねることで、ユーザーのニーズや価値観を理解し、より効果的なマーケティングを行うことができます。
例えば、ある企業が SNS でユーザーと商品に関する質問や意見のやり取りを行うことで、ユーザーのニーズをより深く理解することができます。
また SNS では企業がユーザーに特別感を提供できます。
フォロワー限定の割引クーポンの配布やイベントを開催することで、ユーザーの満足度を高めることが可能です。
SNS マーケティングを通じてユーザーとの関係を深め、ロイヤルティを向上させることができます。
プラットフォームごとの特徴
各プラットフォームごとに利用者層などが異なるため、正しく理解した上でマーケティングを行う必要があります。
ここでは代表的な6つの SNS プラットフォームについてご紹介します。
Facebook の日本国内のユーザー数は2019年3月時点で2,600万人と発表されています。
日本ではビジネス用の SNS として利用するユーザーが多く、 BtoB 商材の広告でよく活用されています。
そのため、アカウント運用においても BtoB 商材と相性が良いと言えます。
また Facebook 広告はユーザーのプロフィールや行動履歴をもとにした 精度の高いターゲティングが特徴で、認知から獲得まであらゆる目的で活用できます。
役職や業界のターゲティングと組み合わせることで BtoB や求人などニッチな商材にも効果を発揮します。
(参考:Q2 2023 Earnings)
Instagram の 日本国内のユーザー数は2019年6月時点で3,300万人と発表されています。
Facebook に比べカジュアルな用途で利用しているユーザーが多い傾向です。
また画像や動画の投稿がメインのため、 広告クリエイティブの質が成果に影響しやすいという特徴があります。
Instagram は Facebook と同じく Meta が運営しており、広告では Facebook 広告と同じ精度の高いターゲティングが使用できます。
さらに BtoB ・ BtoC を問わずターゲットとなるユーザーが多くいることからアカウント運用においても成果が出しやすいと考えられます。
(参考:Instagram‐好きと欲しいをつくるInstagram(2019年3月以降発表なし))
X (旧 Twitter )
X の日本国内のユーザー数は2017年10月時点で4,500万人と発表されています。
他の SNS に比べ 非常に拡散性が高いという特徴があります。広告もリツイート可能なため2次拡散が期待できます。
またリアルタイムの検索性も高いことからトレンドの情報収集に活用されることが期待できます。
Twitter 広告の強みは、 X ならではの独自のターゲティングです。
例えば、キーワードを設定しユーザーの「ツイート」に対してピンポイントにターゲティングすることが可能です。
特定のアカウントのフォロワーに類似するユーザーをターゲティングすることもでき、ニッチな商材やサービスのプロモーションにも効果的です。
(参考:X (旧 Twitter )公式)
LINE
LINE の 日本国内のユーザー数は2023年9月時点で9,600万人と発表されており、 LINE は 日本最大級のユーザー数を誇る SNS と言えます。
LINE 利用者の中には他の SNS を利用していないユーザーも多く、新規ユーザーへ効率的にリーチできることが LINE 広告の強みです。
その他にも、 LINE が保有する膨大なデータを生かしたターゲティングが使用でき、費用対効果の高い配信が行えるというメリットもあります。
(参考:LINE広告とは)
TikTok
TikTok の国内月間アクティブユーザー数は950万人と発表されています。
利用者の多くが若年層となり、10代~20代をターゲットにした商材と相性が良い傾向があります。
また音に合わせたダンス動画や音声アリの商品紹介の動画など様々なコンテンツで投稿されることが多く、ユーザーに飽きを感じさせない内容が多いことが特徴です。
近年では30代以上の利用者も増えており、リーチできるユーザーの幅が徐々に広がってきています。
(参考:TikTokはコミュニケーションプラットフォームとして2019年の日本でどう進化するか)
YouTube
YouTube の国内月間アクティブユーザー数は7,120万人と発表されています。
利用者数が非常に多く、動画共有プラットフォームとして最大級を誇ります。
そのため、商品やサービスの販売促進から認知拡大まで幅広く活用できますが、特に認知度向上に効果的な媒体です。
また、スキップ不可のフォーマットも多いため、他の SNS 広告のように「広告を全く見ずにスキップされる」というケースが少ない点も挙げられます。
さらに、最近ではコネクテッド TV の普及によりテレビで YouTube を視聴するユーザーが増えています。
そのため、1回の表示で複数人に広告が見られる可能性も高く、多くのユーザーに効率良くリーチできる点もメリットと言えます。
(参考:2023 年の YouTube 視聴はますます多様に —— テレビデバイスで月間 3,800 万人、ショート動画も前年度より加速)
(参考:【最新】6大 SNS 広告の種類と費用を解説!)
SNSマーケティングで活用する手法
SNS マーケティングでは具体的にどのような手法が活用されるのか、主に2つの手法を紹介します。
企業アカウントの運用
本記事の低コストで利用できるメリットに付随して、アカウントの運用には時間と工数がかかります。
再生数や購入などさまざまな目的に応じて、投稿内容の分析を行い、次につなげる必要があります。
そのため、効率よく運用するために複数人での運用体制が望ましいです。
SNS 広告
SNS の広告配信はテレビ CM などの高額な費用のかかるマスメディアとは違い、少額から配信が可能です。
少額から行い、結果が伴えば増額していくことで費用対効果を高めやすいです。
また自社内での運用も可能ですが、プロの代理店に頼むことで、成果をあげやすく、時間と工数の削減に繋がります。
事例紹介
各媒体ごとの具体的な活用事例を紹介します。
KitKat Chocolatory Australia|Facebook
KitKat Chocolatory Australiaでは Facebook と Instagram 上でクリスマスキャンペーンを配信し、認知度の向上とオンラインの売上3倍に向上できました。
画像や動画を活用し、クリスマスキャンペーンに即したクリエイティブで配信を行いました。
また配信メニューとしてアンケート広告、 Instagram 内のショッピング広告など幅広く展開したことでユーザーに最適な形でリーチし、売上向上に繋げました。
(参考:KitKat Chocolatory Australia
FacebookとInstagramで魅力的なクリスマス体験を提供)
株式会社ニトリホールディングス| Instagram
株式会社ニトリホールディングスの Instagram 上では数多くの投稿がされています。
投稿内容はアプリ会員限定のキャンペーンの告知や自社商品の利用方法など幅が広いです。
またフォロワー数は139.5万人(2023年12月現在)とファンづくりに成功していると言えます。
(参考:株式会社ニトリホールディングス 公式 Instagram)
カカオピッコマ| X (旧 Twitter )
「ピッコマ」を運営するカカオピッコマは X (旧 Twitter )上で新規のリーチ拡大を狙い広告を配信しました。
配信前後でピッコマを見始めたというツイートが162%増加し、新規の獲得に成功しました。
X 独自であるユーザーが発するツイートから分析を行い、ターゲットとなるユーザーの「自分の好きな作品やキャラクター、シーンを他人におすすめしたい」という特徴とつかみました。
その特徴を活かして、ユーザーのツイートから他のユーザーに繋がりが現れるようキャンペーンを構成したことで新規リーチの拡大に成功しました。
(参考: リーチ拡大とオリジナルツイート増加に成功!ピッコマに学ぶ、会話を醸成するTwitter活用法)
大衆寿司居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」| LINE
大衆寿司居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」では公式 LINE のアカウント運用を強化し、 LINE で予約の機能を導入し、 LINE 経由での予約数が約6倍増加しました。
また1ヶ月間の配信内容を事前に計画することで、本社と店舗間での連携を強化し LINE の運用を円滑に行え予約数の増加に起因しました。
(参考: 来店客数が増加!メッセージ配信がカギを握る「LINEで予約」活用)
株式会社I-ne | TikTok
夜間美容シャンプー「 YOLU 」が「ハッシュタグターゲティング」機能を利用し、ブランド広告を配信した結果、 クリック率が+41%向上し、6秒視聴率が1.9倍、完全視聴率が2.1倍となりました。
TikTok の広告メニュー内には13種類のターゲティング機能があります。
「 YOLU 」はターゲティングを活用したことで的確にユーザーに配信を行い、認知度のアップに繋げました。
(参考:完全視聴率が2倍以上、ブランド認知にも貢献!TikTokのインフィード広告で利用可能なターゲティング機能「ハッシュタグターゲティング」を活用【I-ne】)
吉本興業株式会社| YouTube
弊社グラッドキューブではクライアントである吉本興業株式会社様の YouTube 広告上の成果を向上させることができました。
以前まで配信していた静止画のメニューから動画に変更をしたことで、クリック単価を約50%抑制することに成功しました。
(参考:迅速な対応と動画を用いた広告で「クリック単価50%抑制」を実現
上記の各媒体の活用事例を参考に、自社で取り入れていくことでファンの人数を増加させたり売上の向上が期待できます。
おわりに
SNS マーケティングを活用することで、さらなる自社の売上、および認知度が向上します。また、 SNS マーケティングでは分析と改善を回していくことで、効果を最大化できます。
ぜひ、活用してみてはいかがでしょうか。
なお、当社では SNS アカウントの運用・解析、および SNS 広告の運用をご支援する体制があります。
広告においては、 Meta や Twitter より正規代理店として認定を受けております。
SNS を活用したマーケティングに興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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