SNS と自社サイトとの連携できていますか? SNS を活用する企業が見るべき指標とは
近年、スマートフォンの普及等に伴い、ソーシャルメディアの利用者が増加しています。消費者の消費行動においても、ソーシャルメディアから得られる情報が影響を持つようになってきていると考えられます。
一方、企業側から見ると、ソーシャルメディアを活用すると、低コストかつ短期間で多くの消費者の声を集めることができるため、適切に活用することにより消費者のニーズを詳細に把握することができます。
今回はソーシャルメディアの普及にあたって、SNS を活用する企業の課題と、見るべき指標についてご紹介します。
ソーシャルメディアを活用する企業と課題
従来は、ソーシャルメディア活用というと手軽に短文が投稿できる Twitter が主流でしたが、長文を投稿できたり画像や動画を活用できる Facebook や、クリエイティブな写真の投稿が多く、流行感度の高いユーザーが多い Instagram、ダイレクトに情報を届けることができる LINE など、手段が多様化しています。
特にこの 2~3年で、アパレルやサービスを中心に、投稿したコンテンツの表示先をつながっている友だちに限定しない利用者が多い Instagram を積極的に活用する企業が増えています。
ソーシャルメディア活用で先進的な企業の中には、主要なサービスをほぼ全て利用しているところもある中で、全てに注力するのではなく、そのときの流行廃りなどのトレンドを考慮しながら、訴求したい層に合わせて使い分けを行っている企業もあります。
他方で、ソーシャルメディアを運用していても、それを十分に活用しきれないという課題を抱えている企業も多く存在しているようです。
経済産業省が平成28年3月3日に実施した、「ソーシャルメディア活用先進事例報告会」によると、ソーシャルメディアを現在活用しているかとの問いには 約6割 が「活用に取り組んでいる」と答え、35% が「今後活用に取り組みたい」との意向を示しています。
しかしながら、ソーシャルメディアを活用中の企業に狙った効果を得られているかを聞いてみたところ、半数以上が「いいえ」と答え、効果を得ている企業が 約3分の1 にとどまっているという結果となっています。
本格活用の課題は、「効果指標の策定」
ソーシャルメディアを「活用に取り組んでいる」「今後活用に取り組みたい」と答えた企業のともに 5割以上 が、活用に対する「効果指標の策定」を課題と考えていることが分かりました。
「今後活用に取り組みたい」と答えた企業は半数が「専門の活用部署または人材配置」を課題としており、取り組みを始めるためのノウハウが不足していることをうかがわせます。
活用のノウハウを実装した支援するツールやサービスも拡充されているところですが、「活用ツールやシステムの普及」についても課題を感じているようです。また、扱い方によってはネット上での炎上などのリスクにつながる「消費者データの利活用」についても、活用中の企業に比べて懸念を感じる声が多くなっています。
次の一手を明確にするための指標設定
ライバル企業に負けず、顧客に選ばれるようにするには、顧客満足度を高めた上で売上を上げる対策をしていかなければなりません。
マーケティングの目的は、「顧客の利便性を高めることで、結果として売上を上げること」「成果を獲得するためのコストを抑えること」の 2点 が大きいでしょう。SNS の利用が加速している今、性別や世代、ライフスタイルなどを単に広告やキャンペーンのターゲットとして利用するだけでなく、そのターゲットにマッチした内容となるように自社サイトを常に更新していく必要があります。
適切なサイト改善のためには、アクセス解析は必要不可欠です。
アクセス解析のデータを見ると、ウェブサイトにいつ、どこから、どのくらいのアクセスがあったのかなどがわかります。どこから流入したユーザーの利用率が高いのか、客観的なデータを教えてくれるので次の計画をたてやすくなります。
その次に打つ手を明確にするためには、どのような指標を設定するかが大切になります。企業が重視し活用しているものの1つが、ソーシャルメディアから最終指標である販売などに結びつく サイト への「流入数」です。
エンゲージメントが大切
こうしたソーシャルメディアの効果を総合的に評価するのが「エンゲージメント」という指標です。なぜなら、ユーザーに自社サイトや商品サービスの事を知ってもらい、好きになってもらうことが大切だからです。
他には、この「エンゲージメント」を高めるために、投稿で共感を得たり、消費者を巻き込んだりして、「いいね!」や「シェア」、「コメント」などを獲得していく必要があります。
さらに、エンゲージメントを高めるため見るべき指標の一つに、「平均ページ滞在時間」があります。サイトを訪問したユーザーが、一定時間以上滞在している場合は、そのサイトにあるものをしっかり見ていると考えられます。コンテンツの設置前後で、平均ページ滞在時間がどれほど変わっているのかを確認したり、LP やサイトトップページのファーストビューの見出しや画像を工夫した際のユーザーの動向を確認できます。
これらの指標を基に、LP やサイトのトップページのファーストビューの見出しを工夫するなど、さらに掘り下げて見ていきましょう。
LPO 対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
ファーストビューや、CTA の改善におけるポイントなどをご紹介しています。「LPO 対策で成約率を高める3つの方法」
さいごに
情報通信政策研究所の調査では、10代・20代ではソーシャルメディアの閲覧や投稿を行っている時間が、インターネット利用時間の中で最も大きな比率を占めています。ソーシャルメディアを有効に活用し、自社サイトに上手く誘導させること、そしてその自社サイト内でのユーザーの動向をうまく誘導させることによって、求める成果につなげていけると考えられます。
ソーシャルメディアをただ運営するだけでなく、アクセス解析をしてその先の成果に結びつくようなサイトにしていきましょう!
参考資料
・経済産業省:ソーシャルメディア情報の利活用を通じた BtoC 市場における消費者志向経営の推進に関する調査(PDF)
http://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/consumer/pdf/sns_report_digest.pdf
・総務省情報通信政策研究所:平成27年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(PDF)
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2016/02_160825mediariyou_houkokusho.pdf
-
お問い合わせ
SiTest の導入検討や
他社ツールとの違い・比較について
弊社のプロフェッショナルが
喜んでサポートいたします。 -
コンサルティング
ヒートマップの活用、ABテストの実施や
フォームの改善でお困りの方は、
弊社のプロフェッショナルが
コンサルティングいたします。
今すぐお気軽にご相談ください。
今すぐお気軽に
ご相談ください。
(平日 10:00~19:00)
今すぐお気軽に
ご相談ください。
0120-315-465
(平日 10:00~19:00)
グラッドキューブは
「ISMS認証」を取得しています。
認証範囲:
インターネットマーケティング支援事業、インターネットASPサービスの提供、コンテンツメディア事業
「ISMS認証」とは、財団法人・日本情報処理開発協会が定めた企業の情報情報セキュリティマネジメントシステムの評価制度です。