グロースハックであなたのビジネスやサービスを加速 | SiTest (サイテスト) ブログ

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グロースハックであなたのビジネスやサービスを加速

あなたはシリコンバレーで「最もセクシーな仕事」と呼ばれている職業をご存知でしょうか?
 
2013年ごろより広まったビッグデータを活用し分析するデータサイエンティストもその1つです。
そして、そのデータサイエンティストと並んで最もセクシーな仕事と言われているのが、「グロースハッカー」という職業です。
 
今回は「グロースハックとは何なのか?」「グロースハッカーはどういう存在なのか?」ということをお伝えしていきます。

 
ビジネスを加速させるグロースハックを知り、成長スパイラルを巻き起こしましょう。
 
グロースハックでビジネスを加速!
 
 

グロースハックってなに?

 

グロースハックは新しいマーケティングの概念

 
グロースハック(Growth Hack)とは、「製品やサービスを利用するユーザーのデータを分析し、そのデータから読み取った内容を製品・サービスに役立てて迅速に改善していく」という新しいマーケティング手法のことです。

元々は2010年にアメリカの起業家であるショーン・エリスによって提唱された「グロースハッカー(Growth Hacker)」と呼ばれる職業が元となって生まれた言葉です。
 
グロースハックでは、課題が生まれている要因をユーザーの動向データを分析することによって導き出し、その改善策を短期間で繰り返し行うことでビジネスを成長させることを目指します。

ここ数年間 Facebook 、 Twitter 、 Dropbox など急成長を遂げたウェブサービスが多数存在していますが、これらのウェブサービスが急成長した背景には、「グロースハッカー」と呼ばれる技術者が必ずと言っていいほど存在しています。
 
グロースハッカーという職業は「商品やサービスの販売・展開(マーケッターの仕事)」も「商品やサービスの開発・改善(デベロッパーの仕事)」も行います。

データ分析から仮説検証(製品改善)、そしてマーケティングも全てこなせるのがグロースハッカー。
シリコンバレーで最もセクシーな仕事と呼ばれるのも納得ですね。
 
シリコンバレー
 
 

グロースハックの考え方 -AARRRモデル-

 
グロースハックを行うにあたって、切っても切り離せないのがAARRRモデル(AARRR! / アー)です。
AARRRモデルは 500 startups の創業者であるデイブ・マクルーアが提唱したデータ分析のフレームワークです。
ユーザーの行動を5つのステップに切り分けて分析していきます。
 
【AARRRモデル】
1.Acquisition:獲得
2.Activation:活性化
3.Retention:再訪、継続利用
4.Referral:紹介
5.Revenue:収益化
 
AARRRモデル
 
AARRRモデルを活用する最大のメリットは、表面上の課題ではなく商品・サービスの全体像をつかんで課題を発見できる点にあります。

行動ステップごとに切り分けるため、課題が生まれているポイントが明確になります。
そのため、改善策の実行がビジネスの成長に直結するため、グロースハックには不可欠のフレームワークと言えるでしょう。
 
 

1.Acquisition / 獲得

 
最初の行動ステップは”Acquisition”で、ユーザーに認知させ、獲得する段階です。
具体的にはウェブサイトに訪問する、ユーザー登録することが当てはまります。

インターネット広告やブログなどで集客するフェーズで、ここに課題がある場合は集客プロモーションを見直す必要があるでしょう。
 
 

2.Activation / 活性化

 
次の段階は”Activation”で、ユーザーの満足度を向上させます。
サービスに登録してもらうだけでなく、いかに満足してもらえるかでその後のサービスの成長は大きく変わってきます。

登録後のアフターフォローなど、UXを高めることが課題解決策になります。
 
 

3.Retention / 再訪、継続利用

 
ユーザーの継続利用、リピート利用を意味する”Retention”が3つ目の段階です。
ウェブサイトへの再訪を促すために会員向けメールマガジンを配信することなどがここで行うことでです。

ウェブサービスの大半は継続利用されて初めて意味をなすものが多いため、この段階で効果を高めるために試行錯誤するケースが多いです。
 
 

4.Referral / 紹介

 
4つ目は”Referral”で、いわゆる口コミが発生する段階です。
近年ではソーシャルメディアも発達しており、サービスとの連動性(シェアのしやすさ)などが指標になっています。

口コミが自然発生してくれば、成長力は格段に向上していきます。
 
 

5.Revenue / 収益化

 
ユーザーの行動ステップの最終段階が”Revenue”、収益化です。

サービスの利用者数を増やす最終目的は売上を伸ばすこと。
利用しているユーザーが課金する、商品を購入する、別のサービスを利用するなど方法はさまざまありますが、収益化するために足りない施策を採っていく必要があります。
 
 

グロースハックの事例と活用法

 

Dropbox の事例

 
2014年にユーザー数が3億人を突破したことを発表した Dropbox は、グロースハックの代表格として取り上げられることが非常に多いです。

シンプルですが効果的な施策を行い、それが爆発的なユーザーの増加につながりました。
その一例をご紹介します。
 
参考:Dropbox(https://www.dropbox.com/ja/)
 
 

1.登録に特化したウェブサイト

 
Dropbox のウェブサイトは、ファーストビューが登録ボタンだけの非常にシンプルな作りで、ユーザーができることが限られています。
あくまで目的が登録させることであるため、あえてこのような作りにしています。
 
Dropbox トップページ
 
 

2.登録手順が非常に簡単

 
Dropbox に登録するためのフォームは、名前・メールアドレス・パスワードのわずか3つしかありません。
複雑な工程が一切無いため、登録で手間取ることはありません。
 
Dropbox フォーム
 
 

3.ユーザーの行動を最小限にとどめる

 
Dropbox に登録後、アプリケーションのダウンロードは自動で行われます。
ユーザーが別のページに遷移してダウンロードするといった行動を行う必要が無いため、無駄なストレスを与えることがありません。
 
Dropbox ダウンロード
 
 

pixiv の事例

 
イラスト投稿SNSとして知られる pixiv は、月間34億PV、新規会員数1日1万人に達する成長サービスです。

2012年に新規登録者数が一気に増加した背景には、グロースチーム(グロースハックを行うチーム)の立ち上げがありました。
 
参考:pixiv(http://www.pixiv.net/)
 
 

1.ウェブページ内コンテンツの削減

 
コンテンツが多く新規会員登録への導線が目立たないことに着目し、コンテンツ量を削減する方向でウェブサイトを改善していきました。
結果的に、1日の登録者数を倍増させることに成功しています。
 
pixiv トップページ
 
 

2.ログイン後に利用できる機能を強調

 
ログイン後に利用できる機能を無料ユーザーにも表示させ、ユーザーがクリックすると新規登録画面に遷移させるような設計をすることで、機能を使いたいと思ったユーザーが新規登録するようになりました。
 
pixiv 機能
 
 

3.登録のハードルを下げる

 
登録画面では、 Google や Facebook のアカウントと連携して簡単に登録できるようにしたり、メールアドレスだけで簡易的に登録できるようにしたりするなど、登録が面倒だと感じないようにハードルを下げています。
 
pixiv 登録
 
 

SiTest でグロースハックを始めてみよう

 
グロースハックの事例を2つご紹介しましたが、「 Dropbox やpixiv だからできたんじゃないの?」と思われたかもしれません。
しかし、 pixiv で立ち上げられたグロースチームにはグロースハックの経験者は1人もいませんでしたし、 Dropbox の事例でも複雑な改善を行ったわけではありません。
 
両者に共通しているのは、まずユーザーの動向データをしっかり分析したことです。
AARRRモデルを活用しながら行動ステップのどこに課題があるか見つけることが何より重要で、まずは整理することから始めていきましょう。

SiTest ではヒートマップ解析やEFO対策機能を搭載しているツールですので、その分析に役立てていただくことできます。
 
加えて、SiTest ではウェブサイトの改善が必要な場合に仮説検証としてABテスト機能を活用し、グロースハックを行うことができます。

新しいウェブページを用意せずとも(=デザインやコーディングの知識のある方が仮にいなくても)ABテストを行うことができますので、改善を繰り返し高速で行うグロースハックにはABテストツールの面も兼ね備えている SiTest が非常に向いています。
 
ABテストでグロースハック
 
 
グロースハックは新しいマーケティング手法ですが、採り入れることが難しいわけではありません。
その必要性を理解して取り組めば、サービス全体の改革、改善につながります。

ぜひあなたも試してみてくださいね。
 
それでは次回をお楽しみに!

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