【GA4初期設定】Google アナリティクス 4(GA4)のデータ保持期間と設定方法
Google アナリティクス 4(以下、GA4 ) のデータの保持期間は最長で14ヵ月になっています。
これを聞いて、15ヶ月目以前のデータはレポートで確認することができないと思われる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、GA4 のデータの保持期間について触れた後、データの保持期間の設定方法やデータの保持期間の設定による影響について解説します。
また、GA4 には導入した際に検討すべき初期設定がいくつかあり、データの保持期間の変更もその内の一つです。
他の初期設定については以下の記事をご覧ください。
【参考】Google アナリティクス 4 鉄板初期設定① データ保持期間の変更・Googleシグナルの有効化・カスタムインサイトの有効化・Googleサービスとの連携
目次
GA4 のデータ保持期間とは
データの保持期間とは、GA4 のサーバーに保存されたイベント単位・ユーザー単位のデータが削除されるまでの期間のことです。
データが削除されると GA4 の管理画面上では、該当するデータが閲覧できなくなります。
デフォルトの状態では2ヶ月でデータが削除されます。
この保持期間はすべてのデータに影響されるのではなく、影響を受けるデータと受けないデータがあります。
保持期間の影響を受けるデータ、受けないデータ
保持期間の影響を受けるデータ
データの保持期間はCookie、ユーザー識別子、広告IDに関連付けられたユーザー単位及びイベント単位のデータに適用されます。
Cookieやユーザー識別子に関連付けられたデータの例として、ユーザー単位のデータには、ウェブサイトやアプリ上での商品の初回購入日や会員ランクなどがあげられます。
また、イベント単位のデータには新規訪問、リピート訪問などのセッション回数があげられます。
保持期間の影響を受けないデータ
年齢、性別、興味などのユーザー属性データはそのユーザーによる操作が行われない場合は、設定に関係なく2か月で自動的に削除されます。
また、Google シグナルのデータも保持期間の影響を受けません。
アナリティクス ヘルプでは以下のように説明されています。
アナリティクスで Google シグナルのデータが保持される期間は、設定にかかわらず最長 26 か月です。デフォルトでは、Google のログイン中のデータの有効期限は 26 か月ですが、アナリティクスのデータ保持の設定を 26 か月よりも短い期間にすると、その期間設定が Google のログイン中のデータに反映されます。
レポートへの影響
GA4 のレポートにはいくつか種類がありますが、レポートによってデータ保持期間の影響を受けるかどうかが変わります。
そのため、ここではユーザー単位・イベント単位のデータが確認できる二つのレポートについて、影響の有無を解説します。
標準レポート
標準レポートとは、サイト全体の集計データをグラフや数値で確認することができるレポートです。
標準レポートはデータ保持期間の影響を受けません。
そのため、データ保持期間を経過した後でも数値を確認することができます。
探索レポート
探索レポートとは、ユーザーがレポートの内容を自由にカスタマイズできるレポートで、既存のユニバーサルアナリティクスのカスタムレポートに近い機能になります。
探索レポートはデータ保持期間の影響を受けます。
そのため、データ保持期間で設定した期間以外は選択できず、データを見ることができません。
GA4 のデータ保持期間の設定方法
無料版と有料版の保持期間の違い
無料版と有料版の360では、データ保持期間を変更する際の選択肢が異なります。
データの保持期間は、無料版では2ヶ月、14ヶ月から選択します。
デフォルトでは2ヶ月に設定されているので、探索レポートで前年比較をしたい場合などには、あらかじめ14ヶ月に変更しておく必要があります。
有料版では、さらに26ヶ月、38ヶ月、50ヶ月から選択することができます。
データ保持期間の設定方法
保持期間の設定方法は、以下の3ステップでできます。
① GA4 の管理画面から「管理」を選択。
②プロパティ列の「データ設定」から「データ保持」を選択。
③イベントデータの保持を2ヵ月から14ヵ月に変更。
また、「新しいアクティビティのたびにリセットする」というオプションがあり、これをオンにすると特定のユーザーからの新しいイベントが発生するたびにユーザーデータの保持期間がリセットされます。
つまり、ユーザーが毎月新しいセッションを開始するとそのたびにユーザーデータが更新されて、データの保持期間に達することはありません。
「新しいアクティビティのたびにリセットする」はイベントデータの保持期間と同じ場所で変更できます。
データの保持期間変更後の影響
データの保持期間を変更すると、変更が適用されるのに24時間かかります。
変更してから24時間以内であれば、変更を元に戻すことができ、データに影響はありません。
データの保持期間を延長すると、すでに収集したデータに変更が適用され、保持期間が延長されます。
一方、データの保持期間を短縮すると、すでに収集したデータの保持期間が新たに設定された保持期間を越えている場合、そのデータは次の月初めに削除されます。
まとめ
本記事では、GA4 のデータ保持期間と設定方法について解説しました。
データの保持期間とは、 GA4 のサーバーに保存されたイベント単位・ユーザー単位のデータが削除されるまでの期間のことです。
しかし、この保持期間はすべてのデータに影響されるのではなく、影響を受けるデータと受けないデータがあります。
例えば、影響を受けるデータにはウェブサイトやアプリ上での商品の初回購入日や会員ランクなどがあり、影響を受けないデータには年齢、性別、興味などのユーザー属性データがあります。
データ保持期間の変更は簡単にできるので、探索レポートで前年比較をしたい場合には、計測の初期設定としてデフォルトの2ヶ月から14ヶ月に変更をしておきましょう。
なお、当社では現役のWebコンサルタント・Webアナリストによる「 GA4 設定・移行支援」サービスを提供しております。
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