アクセス解析の第一歩「直帰率」と「離脱率」の違いを理解する。
アクセス解析では、まず注意するべきポイントとして「直帰率」と「離脱率」があります。
基本中の基本と言えますが、その数値の特徴や、よく似た指標であるので混同してしまっているケースもあるようです。
今回のエントリではその違いと特徴を解説します。
直帰率とは
直帰率とは、そのページで始まった全てのセッションのうち、そのページだけでサイト閲覧が終わってしまった場合の割合です。
リアルな行動に例えれば、5階建てのファッションビルに入ったお客さんが、最初のフロアだけ覗いて出ていってしまったような場合です。
Webサイト閲覧の行動だと、ページを訪問してから別のページを見ずに「戻る」を押してしまった状態です。
直帰率という指標には注意点が多く、以下の事象について理解をしておく必要があります。(Google Analyticsの場合)
1.ユーザーがページのコンテンツを熱心に全部読み、どれほど滞在していたととしても他のページに遷移しなかった場合には「直帰」と判定されます。
直帰率が高くても、一概にページの内容や情報が足りないと判断できない理由はここにあります。
もしかするとユーザーが求めていた情報が過不足無くコンテンツとして配置され、満足をしてしまっている場合もあるのです。
2.直帰したセッションの滞在時間を計測することはできません。
滞在時間は、次のページへ遷移した時間との差分が計測されるので、次のページに移動していない場合には測定不可能なのです。
上記の理由から、このところよく見られる一枚もののロングランディングページの場合には直帰率が異常に高く、どれだけ、どこまで読まれているかも不明、というデータが貯まっていくことになります…
SiTest導入の一つのきっかけとして、このようなランディングページでの滞在時間、スクロール到達率を測りたい、というご要望があります。
SiTestでの計測
SiTestは直帰したユーザーの滞在時間もしっかり計測が可能なので、最初に訪れたページに対してどれほど滞在していたかが分かります。
もちろん、スクロール解析でどこまで読み込んでいったのか、ヒートマップ解析で注目ポイントはどこかといったことも一目瞭然です。
離脱率とは?
離脱率とは、それぞれのページ全てのページビューのうちで、ユーザーが最後に訪れたページの割合を指します。
頑張ってこれも例えてみると、お客さんが上記のビルからエレベーターに乗って直結する地下鉄に乗りに行ってしまった、というようなシチュエーションでどのフロアで帰ってしまったか、という感じです。
もちろんこれも離脱率が高いからといってそのページが内容が悪い、乏しいという判断はできません。
但し、ECサイトで、商品ページの離脱率が100%だと大問題です。
ユーザーは商品を確認した上で、だれも商品購入につながっていないということですので…
このページは必ず読んで欲しい、といったWebサイトの導線上のページでの離脱は目標到達の妨げとなるので、改善する必要があります。
Google Analytics目標到達プロセスでユーザー導線を確認しよう!のエントリで解説した目標到達プロセスの流れに、いかにユーザーを導き、ゴールさせるかが重要ですので、そこからこぼれ落ちていく(=離脱)割合は常に確認しておく必要があります。
最後に
離脱率についても、Webサイト、ページの目的とよく照らし合わせて分析する事が重要です。
たとえばヘルプページなどを設置しているWebサイトの場合、そこで離脱が多い場合には目的達成(ユーザーの問題解決が出来た)という可能性が高いからです。
単純な数値に一喜一憂するのではなく、運用するWebサイト全体の構成やページの目的や役目次第でその数値は違いが出るということ、その想定に沿っているかどうかが重要だということを理解しておきましょう。
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