【マーケティング担当者必読】Google アナリティクスの Cookie が削除されるタイミングと影響
Google アナリティクスでは、ユーザー識別やサイトの訪問回数など、さまさまな情報をCookie を利用して計測しています。
しかし、Cookie には有効期限があり、この期間中に一度も Cookie が利用されない場合、そのCookieは削除され、ユーザーの識別が出来なくなってしまうことがあります。
Cookie が削除されるタイミングは、Google アナリティクスが発行する Cookie の有効期限を過ぎたタイミングだけではなく、各ブラウザが設定している有効期限、ユーザーが削除した場合など、様々です。 Cookie が削除されるタイミングを把握しておかなければデータ分析を行う上で、誤った判断をしてしまう可能性があります。
本記事では「Google アナリティクスにおける Cookie 削除」をテーマに、Cookie が削除される影響や Cookie が削除されるタイミングについて解説します。
目次
- Google アナリティクスでのCookieの役割
- Google アナリティクスの Cookie が削除された時の影響
- Google Google アナリティクスで Cookie が削除されるタイミング
- さいごに
Google アナリティクスでのCookieの役割
Cookie は Google アナリティクスでのアクセス分析を可能にしている重要な存在です。
ユニバーサルアナリティクスが発行する cookie は 5 種類あります。各 Cookie に記録されている情報により、ユニーク ユーザー識別や、リクエスト率の抑制が可能になっています。
■「_ga」:
有効期限 2 年。デフォルトで発行され、ユーザーを区別するために使用します。
■「_gid」:
有効期限 24 時間。ウェブサイトの訪問数や、参照元データを収集します。
■「_gat」:
有効期限 1 分。リクエスト率を抑制するために使用します。
■「AMP_TOKEN」:
有効期限 30 秒~1 年。IDを取得するために使用します。
■「_gac_
有効期限 90 日。ユーザーのキャンペーン関連情報が含まれています。
このようにユニバーサルアナリティクスでは、5 種類のCookieで別々の数値を記録しており、それぞれの有効期限も異なります。Cookie が記録する情報はアクセス解析をする上で、ユーザーを識別するために必要となります。
ユーザーの識別ついてはこちら
【Google アナリティクス 基本用語】必須で知っておくべき「UU(ユニークユーザー)」とは?
https://sitest.jp/blog/?p=22489
Google アナリティクスの Cookie が削除された時の影響
Google アナリティクスで Cookie が削除された場合、サイトに訪問したユーザーの識別が出来なくなります。
Cookie に記録されたデータによって「ユニークユーザーの識別」「セッションの始点・終点の特定」「訪問回数や時間の把握」などアクセス解析が可能になっているので、Cookie がブロックされたり、削除されると正確なトラッキングが困難になります。
Google アナリティクスで Cookie が削除されるタイミング
先ほどご紹介したように、Google アナリティクスで発行される5種類の Cookie にはデフォルトで有効期限が与えられています。
しかし、欧米では個人のプライバシーを保護するために、Cookie の規制が強められています。2018年にヨーロッパで施行された「GDPR」や、2020年にアメリカのカリフォルニア州で施行された「CCPA」では、Cookie が個人情報として扱われています。これにより、Apple 社や Google 社が Cookie の規制を行った結果、各社が提供するブラウザによってCookieの有効期限が元もとの設定よりも短くなります。
Cookie がブラウザから削除されるタイミングは以下の3つになります。
■Google アナリティクスの有効期限
■各ブラウザが指定している有効期限
■個人が Cookie を削除する場合
各ブラウザが指定している有効期限
各ブラウザの有効期限は、ブラウザの開発者モードで確認できます。
特に有効期限が短い Safari、利用者の多い Google Chrome についてご紹介します。
Apple 社 Safari の Cookie の有効期限
Apple 社は 2017年にユーザーのプライバシーを守るため ITP(Intelligent Tracking Prevention)1.0 を発表し、実装しました。これは iOS と Mac に搭載されたブラウザの「Safari」内で 3rd Party Cookie を利用したユーザーの行動データの収集を期制するというものです。
現在は ITP 2.3 が 2019 年 9 月から実装されており、Cookie の有効期限は以下になります。
■1st Party Cookie:24時間後に削除
■ローカルストレージ:7日後に削除
Google 社 Chrome の Cookie の有効期限
Google 社は、2020 年 1 月に「2年以内に Chrome で 3rd party Cookie の利用を規制する」と発表しました。当時の発表通りで規制が進めば、2022 年 1月までに 3rd Party Cookie の規制がおこなわれる予定です。
Googleアナリティクスでは 1st Party Cookie が採用されているため、上記の影響は受けずに計測が可能です。
個人が Cookie を削除する場合
Google アナリティクスの Cookie が有効期限によって削除される以外に、ユーザーがブラウザの機能を使用して、手動でCookieを削除することもあります。
例えば、不特定多数の人が使用するネットカフェや空港のラウンジの共用PCなどでウェブサイトにアクセスしたユーザーは情報漏洩を防ぐために Cookie を削除することがあります。
以下は Google Chrome の例ですが、ユーザーが Cookie の削除、有効・無効を設定する手順をご紹介します。
Chrome での Cookie「削除」方法
① Chrome 右上の 3 つの詳細メニューを開く
②[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[閲覧履歴データの削除]の順にクリック
③「期間」を選択の上、「Cookie と他サイトのデータ」を選択
④「データを削除」をクリック
Chrome での Cookie に対する「有効・無効」の設定方法
① Chrome 右上の 3 つの詳細メニューを開く
②[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[Cookie と他のサイトデータ]の順にクリック
③[全般設定]から Cookie に対する設定を行う
さいごに
今回は「Google アナリティクスにおける Cookie 削除」をテーマに、Cookie が削除された場合の影響や Cookie が削除されるタイミングについて解説しました。
Google アナリティクスにおける Cookie の役割や、アクセス解析への影響を理解して、今後の判断材料としてお役立てください。
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