Google AnalyticsでYahoo!スポンサードサーチからの流入を正しく計測するには？

Yahoo!プロモーション広告の「アドバンスドURLシステム」への移行に伴い、2016年10月から従来のURL形式での配信が停止されてしまいますが、対策はお済みですか？

広告担当者はもちろん、アクセス解析のためにトラッキングパラメータを駆使するWeb担当者にとっても変更点が多いのですが、上手く活用することでかなりの工数削減が見込めますので、改めてお伝えしたいと思いますが、本日はまずトラッキングパラメータの基本について解説致します。

※「アドバンスドURLシステム」について詳しくは、スポンサードサーチ 「アドバンスドURLシステム」移行のご案内をご確認ください。

本来、サイトへのアクセスがリスティング広告経由かそうでないかを判別する場合には、その流入が広告かどうかをGoogle Analyticsに伝えてあげなければなりません。
Google AdWordsの場合には、広告アカウントとGoogle Analyticsアカウントをリンクし、自動タグ設定をすることでパラメータを付与せずとも計測を可能にしています。
上記の仕様のおかげで、Google AdWordsではパラメータを意識する必要がないのです。

しかし、Yahoo!プロモーション広告からの流入は、アカウント連携機能がないのでリンク先URLにはパラメータを付与する必要があります。

もしパラメータを付与していない状態で計測すると、Yahoo!の検索エンジンからの流入は全て自然検索扱いとなり、Googleアナリティクス上の「参照元/メディア」は「yahoo/organic」となってしまいますので有料広告経由の訪問ユーザーに対して解析が出来ません。

この問題を解消するため、Yahoo!プロモーション広告のリンク先URLにGoogle Analytics用のパラメータを付与し有料広告経由と自然検索経由のユーザーを別個に測定できるようにするのです。
アナリティクス ヘルプ「URL 生成ツール」

utm_source

参照元の検索エンジン、ニュースレター等の参照元を設定します。
例: utm_source=yahoo、utm_source=facebookなど

utm_medium

有料広告、有料メルマガなど、メディアを指定します。
例: utm_medium=cpc、utm_medium=magazineなど

utm_term

キーワードを取得することが出来ます。
例: utm_term={keyword}など
※各々のキーワードを設定することも可能ですが、入稿数だけ設定するのは大変です。ValueTrackパラメータを使用しておけば良いと思います。
AdWords ヘルプ「ValueTrack パラメータをトラッキング テンプレートで使用する」

utm_content

広告の内容や種類などを指定します。
広告のクリエイティブのA/Bテストなどにするために使います。
また、何号目のメルマガか、と言った区別もできます。
例:utm_content=img_A　utm_content=text_Bなど

utm_campaign

特定の商品キャンペーンを識別できます。
例:utm_campaign=summer_item　utm_campaign=xmasなど

※utm_sourceとutm_mediumは必須です。
また、自然検索での表記は小文字となるのでこちらも同様に小文字に統一しておきます。
（Yahooとyahooは区別されてしまいます。）

Yahoo!スポンサードサーチでの従来のシステムでは広告URLはそれぞれのURL全てに

このような長いパラメータを付与し入稿する必要がありました。
しっかり計測したくても、広告の管理の工数が増大してしまうことから泣く泣く簡素化していた担当者の方。
今回ご紹介した内容を参考にしていただき、ぜひYahoo!プロモーション広告の計測を試してみてください。

「アドバンスドURLシステム」につきましては、次の機会に改めてご紹介したいと思います。