人工知能学会の学会誌「人工知能」表紙ゲームを遊んでみた
SiTestブログには、WEBマーケティングに関心のある方だけでなく、人工知能開発に関心のある方々にもよく訪れて頂いています。
人工知能に詳しい方なら、ご存知だと思いますが、JSAI(一般社団法人 人工知能学会)の学会誌、「人工知能」の表紙が新春の1月号からリニューアルされました。
楽しい仕掛けがしてあるようですので、早速確認してみました。
学会誌、「人工知能」
学会誌「人工知能」といえば、2014年1月のリニューアルで女性ロボットが掃き掃除をしているイラストを掲載し、ネット上で大きな議論を呼びました。
人工知能開発に興味はなくとも、この一件のネットでの拡散で学会誌を目にしたという人も多かったのではないでしょうか。
議論となったのは、「女性」型ロボットが「ケーブルにつながれ」て「掃除をしている(させられている?)」という要素。
女性差別ではないのか、という批判を受けることになりました。
人工知能学会の表紙は女性蔑視?(togetter)
作者にそのような意図はないとしても、ちょっと誤解を招きかねない意匠なのはわかります・・・。
JSAIはこの批判に対しては公式サイトで反省と説明のコメントを掲載。
また2014年3月発刊の次号では、この問題を「『人工知能』表紙問題における議論と論点の整理」という小特集や取り沙汰したTweetの分析を行うなど、騒動自体を研究テーマとして発表してみせ、一部のインターネットユーザーの感心を得ることとなりました。
またまた面白い取り組み
今年のリニューアル第1号では、人工知能をテーマにしたアニメの主人公が登場し、「研究者の家に置いてあった学会誌を、子供がふと取りたくなるようなデザインであればいいな」という期待が巻末で述べられています。
ふとした拍子に間違えて手に取った子供が、やがて将来の研究者になる・・・といった遠大な計画ですが、今年の表紙にはこのようなロマンが込められているそうです。
そして、さらに表紙には仕掛けがあり、ARG(Alternate Reality Game/代替現実ゲーム)が遊べるようになっています。
ARGについての詳しい内容は、アーティクル「体験型エンタテイメントと人工知能」-表示リニューアルに寄せて-をお読みいただきたいと思いますが、表紙に感じた違和感をどんどん掘り下げていくと、すこしSFチックでミステリアスな展開が待っています。
お手元に学会誌をお持ちの方は、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
最後に
書かれている内容も参考になりますが、次月からもゲームは続くそうなので楽しみです。
ゲームの結末は、ネタバレになるのでここでは触れませんがWEBマーケティングの観点からも、エンゲージメントを高めるとともにユーザーからの意見を募るという、プロモーションの一環として非常によくできた仕組みになっています。
WEBマーケッターの方も、プロモーション事例の一つとしてぜひ手にとってお試しください。
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