悩めるユーザーにいち早く対応。Facebookが自殺防止ツールにAIを導入。
3月1日、FacebookはAI技術を活用した自殺防止の取り組みを試験的に始めることを発表しました。
この自殺防止ツールは、自殺や自傷行為をほのめかすユーザーを見つけると、AIがFacebookのオペレーションチームやユーザーの友達に知らせる仕組みです。
通知を受けた友人は、どう対処したらいいか専門家や他の友達と相談でき、Facebookのオペレーションチームに報告をするというものです。
AIからの報告に対して、Facebook内のコミュニティ・オペレーション・チームが確認し、差し迫った危険があると判断すれば、本人に専門家への電話や友達と会話を勧めます。
自殺率ワースト1の日本
自殺大国と言われる日本は、若年層の自殺率が特に多いという結果が出ています。
また、自殺の他に「引きこもり」「引きこもり予備軍」も存在します。
内閣府は仕事や学校に行かず、6か月以上にわたり、家族以外とほとんど交流せずに自宅にいる15~39歳の引きこもりの人が、全国で推計54.1万人いるとの調査結果を公表しました。
引きこもりになったきっかけは「不登校」「職場になじめなかった」が最も多く、就職や職場での人間関係に悩んでいる、という結果になりました。
Facebookジャパン執行役員の山口琢也・公共政策部長はFacebookの自殺防止ツールについて以下のように語っています。
「苦しい、死にたいという気持ちを抱えていても、それを誰にも打ち明けられない人は多いし、自分で相談先を調べて電話するのはさらにハードルが高い。
(多くの人が日常的にログインし利用している)フェイスブックを通じてなら、自然な流れで助けを提供できる可能性がある。そこはSNSの強み」
(東洋経済より引用:http://toyokeizai.net/articles/-/153121?page=2)
また、Facebook社のCEOであるザッカーバーグ氏は
「将来を見据えて、人工知能技術を培い、このコミュニティで起きていることを素早く正確に把握することは、人々の安全を守る大きなチャンスになるのです」とFacebookで発言しています。
自殺防止ツールは2016年から日本でも利用可能
今回のAI導入以前にこの自殺防止機能は2016年の6月より日本でも利用出来るようになっています。
Facebook公式ニュースページによると、報告機能の利用状況について具体的な件数は開示されていないものの、認定NPO法人国際ビフレンダーズ東京自殺防止センターの馬場幸子所長は「フェイスブックに情報を掲載してから、10~20代の若い方や初めて電話をかけてくる方の相談が増えている」と述べており、この施策にはすでに一定の効果が出ています。
若年層にとって身近な存在SNS。
Facebookの場合、実名で登録するユーザーがほとんどです。
正直、人間関係やビジネスで悩んでいる人がわざわざFacebookで自殺願望を訴える投稿をするかはあまりイメージできませんが、実際の知り合いや友達がその事態を知ったときには、本人の居場所も把握している可能性も高いのでサポート出来る確率も上がりそうです。
苦しい思いをしている人を周りの人がスムーズにフォローできるように、はやく日本にも対応されることが望まれます。
参考資料
・Facebook ザッカーバーグ氏のノート
https://www.facebook.com/notes/mark-zuckerberg/building-global-community/10154544292806634
・Facebook ニュースルーム
http://ja.newsroom.fb.com/news/2016/06/suicide_prevention_jp/
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